整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

最近話題の「サ高住」って知っていますか?

このエントリーをはてなブックマークに追加


整形外科に限らず高齢者の診療をしていると、住所が「サ高住」である方が増えています。一昔前までは賃貸で高齢者の終の住まいを探すのは非常に難しかったのですが、サ高住の登場で状況が激変しました。


サ高住とは、サービス付き高齢者向け住宅の略称で、安否確認と生活相談サービスが最低限備わったバリアフリーの賃貸住宅です。政府が補助金や税制優遇を打ち出して新規参入を誘導しているため、現在すごい勢いでサ高住の数は増えています。


このような介護が中心の領域は医療と直接関係が無いため、私の中では従来の老人ホームとの違いが分かりませんでした。そこで、サ高住について要点を簡単にまとめてみました。


サ高住は賃貸住宅なので、介護は外部のサービスを利用します。代表的なサ高住のブランドに学研が運営するココファンやメッセージが運営するCアミーユなどがあります。サ高住を知らなくても、ココファンやCアミーユは聞いたことがあるのではないでしょうか。


サ高住と良く似ている施設に、介護付き有料老人ホームがあります。有料老人ホームは老人福祉施設であり、契約形態がサ高住と違って利用権契約が一般的です(サ高住は賃貸借契約です)。


介護付き有料老人ホームでは基本的に介護は内部でパッケージ化されており、介護費用は定額になります。一方のサ高住は介護費が従量制のため重度の認知症対応は難しい場合が多いようです。


介護付き有料老人ホームとサ高住を比較しました につづく





 ★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための基本講座を公開中です! ★★


      




血液透析施行例での関節リウマチ治療を調べました

このエントリーをはてなブックマークに追加


以前、血液透析施行例での関節リウマチ治療という記事を書きました。この中で、血液透析施行例でも使用可能な薬剤について検討しました。当時の私は血液透析と血漿交換を混同していたのですが、その後コメントで生物学的製剤の透析性について指摘を受けました。


そこで、文献を渉猟した結果、血液透析中であっても生物学的製剤はほぼ通常通りの使用方法で問題無いことが判明しました。もちろん、血液透析症例ではMTXが禁忌のため、使用できる生物学的製剤は制限されます。


具体的には埼玉医科大学リウマチ膠原病内科の秋山雄次先生の論文に詳述されています。

維持透析中の関節リウマチ患者における抗リウマチ薬の使用法
485-492, 日本臨床免疫学会会誌 Vol.34  No. 6, 2011



要約すると、下記の如くとなります。

・ DMARDsではSASP、TACを中心に治療を進める
・ 生物学的製剤では①TCZ ②ETN、ADA、ABA の順番で推奨される
・ 生物学的製剤の導入に際しては、通常例以上に感染のスクリーニングおよびモニタリングを徹底する
・ AAアミロイドーシス合併RAは予後が悪いので、積極的に生物学的製剤導入を検討する


関節リウマチで血液透析施行例の方は、AAアミロイドーシスのために腎不全に移行した症例も多いようです。したがって感染のスクリーニングおよびモニタリングを徹底しながら、生物学的製剤の導入を推奨されています。


血液透析施行例での関節リウマチ治療を行う際には、秋山先生の論文を一読することをお勧めします。




       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

 
  初学者が関節リウマチの治療体系を俯瞰するにあたり、最もお勧めの書籍です


                   
    
                            関節リウマチ治療実践バイブル



反復性膝蓋骨脱臼に対するMPFL再建術

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日の午前は、反復性膝蓋骨脱臼に対するMPFL再建術でした。
ご存知のように、MPFLとは(Medial Patell-Femoral Ligament; 内側膝蓋大腿靭帯)の略称です。 


一昔前まで反復性膝蓋骨脱臼に対してdistal realingment surgery 等が行われることが多かったですが、定番となるような手術がありませんでした。様々な術式が考案されているのは、どれも成績がイマイチなことが理由です。そんな中でMPFL再建術は、反復性膝蓋骨脱臼に対する手術としてはメジャーな地位を確立しつつあります。


今回のMPFLの再建靭帯は、半腱様筋腱を使用しました。必要な長さは約20cmです。通常のACL再建術と同じ要領で半腱様筋腱を採取します。再建靭帯の固定方法はエンドボタンを使用しますが、本日の使用ボタンはバイオメット社のトグルロックでした。


このボタンは可変式で術中に任意のテンションで再建靭帯を固定することが可能です。まだまだ改良の余地のあるボタンですが、現時点では一番お勧めではないでしょうか。


膝蓋骨・大腿骨とも側面でのイメージコントロール下にガイドワイヤーを挿入します。膝蓋骨は側面像で中央に1.5 K-wireをガイドワイヤーとして挿入し、これを指標にして上下1/3の部位に2.4 K-wireをそれぞれ平行に挿入します。


大腿骨骨側については議論の的になっています。下記論文が最もメジャーなので、参考にしていただければ幸いです。


Schöttle PB, Schmeling A, Rosenstiel N, Weiler A.
Radiographic landmarks for femoral tunnel placement in medial patellofemoral ligament reconstruction. 2007 May;35(5):801-4. Epub 2007 Jan 31.



最後のエンドボタンを固定する際には、膝関節を屈曲60度にしてmanual maxでテンションを掛けます。テンションが強すぎるとPF関節の関節症性変化が出現するので、これぐらいの角度が最も良いようです。




       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

       
       総論   (診察・診断、治療全般、骨折・外傷、周術期管理)
 

       各論   (手の外科、肩関節、脊椎、股関節、膝関節、足の外科、腫瘍)

       その他 (関節リウマチ、痛風・高尿酸血症、骨粗鬆症、専門医試験)



アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。