整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

TKAのアプローチによる術後成績の違い

このエントリーをはてなブックマークに追加

昨日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。TKAにもいろいろなアプローチがありますが、アプローチの違いで長期の術後成績に差は無いようです。


最も展開の容易なmedial parapatellar approachでは大腿四頭筋に侵襲が加わるため、短期的にはsubvastus approachやmidvastus approachに比べて術後の膝伸展力が落ちます。


しかし、術後3-4週経つと両群間での筋力に有意差は無くなるようなので、早期退院を目的にするのでなければ、medial parapatellar approachで充分ではないかと思います。


良好な展開を得ると、正確な骨切りや靭帯バランスを取りやすいので、そちらのメリットが大きいのです。一昔前にはやったMISのブームが去ったのは、ある意味良い傾向かなと感じています。

関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3

このエントリーをはてなブックマークに追加
関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2 の続きです。


PDの際に、関節腔内血流シグナルを検出するゲインが問題となります。
こればかりは、エコーの機種や設定が多種多様なため、数値を統一することができないのです。


一般的に推奨されているのが、骨内血流シグナルがゼロになるゲインを基準にすることです。
具体的には、高めのゲインから徐々に下げていって、骨内血流シグナルが消失するゲインで撮像するのです。


一度、ゲインを設定すれば(もしくはゲインの数字を記録する)、
以後はそのまま使用できるので、煩わしいのは初回のみです。


実際、関節リウマチの診療をしていると、エコーが無いと疾患活動性の正確な評価は難しいです。まさに、リウマチ専門医にとっての関節エコーは、内科医にとっての聴診器と同じですね。


                                       
                                              

                    リウマチ診療のための関節エコー撮像法ガイドライン

関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その2

このエントリーをはてなブックマークに追加

関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その1 の続きです。


まず、Bモードで、各関節の下記の点について観察します。

① 関節液貯留の有無
② 関節腔肥厚の有無
③ 腱鞘滑液貯留の有無
④ 骨びらんの有無 

各関節を縦断面、横断面にて観察します。


次にPDで、関節腔内血流シグナルを検出します。
シグナルの強さによりGrade 分類しますが、まだ統一された基準はありません。


関節エコー撮像法ガイドラインで推奨されているSzkudlarek M, et al.らの提案したGrade分類を使用しています。具体的には下記のごとくで無シグナルを含めてGrade 0 ~3 の4 段階の分類です。


 Grade 0 シグナルなし

grade 0

 
 Grade 1 点状のシグナルのみ

grade 1


 Grade 2 シグナルが融合するが、シグナルの範囲が肥厚滑膜の半分以下

grade 2


 Grade 3 シグナルが融合し、シグナルの範囲が肥厚滑膜の半分以上

grade 3



関節リウマチに対する関節エコーの撮像法 その3 に続きます。

アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

管理人の著書

161228 【書影】医師の経済的自由
ビジネスパートナー募集中
産婦人科
株式会社リコー様のインタビュー記事


管理人によるケアネット連載コラム
log_carenet

医師のためのお金の話

管理人による m3.com 連載コラム
管理人による幻冬舎ゴールドオンライン連載
管理人も参加しているオンラインサロン
勤務医のための資産形成マニュアル
築古木造戸建投資マニュアル

医師のための築古木造戸建投資マニュアル 1
REITで実践する不動産投資セミナー
190122
医師のための 金融資産形成術


配送無料! 医学書 購入サイト
プロフィール

自由気ままな整形外科医

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

・医学博士
・整形外科専門医
・日本リウマチ学会専門医
・不動産投資家
・超長期金融資産投資家

QRコード
QRコード
記事検索
メッセージ
免責事項
免責事項に関して明示することで、当ブログの利用者は以下の事項に同意した上で利用しているものと考えます。 ここに書かれる意見には管理者のバイアスがかかっています。 利用者が当ブログに掲載されている情報を利用した際に生じた損害等について、当ブログの管理者は一切の責任を負いません。 また、当ブログの情報は、あくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行ってください。 また、当ブログは医療関係者を対象にしています。それ以外の方が、当ブログの情報から自己判断することは極めて危険な行為です。 必ず医療機関を受診して専門医の診察を受けてください。 当ブログの内容は、予告なしに内容を変更する場合があります。