整形外科医のブログ

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小児に対する消炎鎮痛剤処方 その2

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小児に対する消炎鎮痛剤処方 その1 のつづきです。


小児外科では術後患者さんにアセトアミノフェンの倍量投与(20 mg/kg)で対応している施設が多いようです。周知のようにアセトアミノフェンは解熱効果は高いものの、鎮痛効果は非常に弱いです。したがって、鎮痛効果を得るために倍量投与となるそうです。


アセトアミノフェンの倍量投与で肝障害を併発しても投薬を中止すれば軽快します。ロキソニン投与でライ症候群やインフルエンザ脳症を併発した場合の損失と比較すると、アセトアミノフェンの倍量投与の方がリカバリーが効くというのが小児外科医の言い分だそうです。


私もこの話を聞いてから19歳未満の患者さんに消炎鎮痛剤を処方せざる得ない場合には、アセトアミノフェンの倍量投与で対応することにしました。やはり、疑問点があれば専門家に確認することが重要ですね。

小児に対する消炎鎮痛剤処方 その1

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整形外科医であれば、小児の骨折などを治療する機会は多いと思います。保存的に治療する場合は消炎鎮痛剤処方の必要性は少ないですが、手術を行う場合は少々やっかいです。


成人であれば、術後にロキソニン等の消炎鎮痛剤を処方することが当たり前ですが、小児の場合には消炎鎮痛剤処方によって
ライ症候群(Reye's syndrome)やインフルエンザ脳症を併発する可能性があります。


米国のFDAでは19歳未満の患者さんには、アスピリン含有薬品を投与しないことを推奨しているようです。一方、わが国ではロキソニンの添付文書上で禁忌や慎重投与の扱いにはなっていません(小児では安全性が確立されていないとの記載は有り)。


しかし、小児科専門医の先生にお伺いしたところ、日本小児科学会のコンセンサスでは小児へのロキソニン投与は控えた方がよいとのことでした。


小児に対する消炎鎮痛剤処方 その2 につづく

ダウンロード可能: 関節リウマチの疾患活動性の評価フォーム

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関節リウマチ患者さんの外来診察は時間が掛かります。身体所見をとって、血液生化学データを確認し、更に画像検査や関節エコーを施行する場合もあります。


少しでも手間を省きたいところですが、しっかり診ようと思えば思うほど時間をとられます。
特に関節リウマチの疾患活動性の評価は、計算が面倒です。


この疾患活動性の評価を自動で計算できるファイルを、大学のリウマチの先生にいただきました。これはなかなか優れもので、SDAI、CDAI、DAS28-ESR、DAS28-CRP、mHAQ等を自動で計算してくれます。


私が運営する下記の2つのサイトから、疾患活動性の評価フォームのファイルをダウンロードできます。電子カルテに入れておくと非常に便利だと思います。


                
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