整形外科医のブログ

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高度の拘縮膝に対するTKA

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今日の午前は人工膝関節全置換術(TKA)でした。
高度の屈曲拘縮をきたしており、伸展-50度でした。


このような高度屈曲拘縮例では、屈曲ギャップ>>伸展ギャップとなります。つまり、通常どおりの大腿骨・脛骨とも9mmずつの骨切りでは、全く伸展ギャップを確保することができません。


一方、屈曲ギャップはそれなりに確保できるので、必然的に大腿骨側を切り上げることで対処することになります。しかし、大腿骨を切り上げると ①膝窩筋腱の起始部が損傷を受ける ②MCLやLCLの起始部が損傷を受ける という問題が発生します。


したがって、極端に大腿骨側を切り上げることは不可能なので、ある程度脛骨側も切り下げることで対応せざる得ません。ちなみに本日の方は、大腿骨側13mm、脛骨側15mmの骨切りを行いました。


高度の拘縮膝に対するTKAは難しいですね。


※ TKAの手術記録のテンプレートが必要な方は、私の運営するサイトから自由にダウンロードしていただけます。ただし、手術記録のテンプレートはあくまでも目安としてご利用いただくものであり、医療行為は自己責任で行っていただけますよう重ねてお願いいたします。




静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その6

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静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism: VTE) その5 のつづきです。


最後に治療方針のアルゴリズムを下記に貼っておきます。
臨床の場では、整形外科医の出る幕は無さそうですが、流れだけでも理解しておく必要があります。


PTE治療アルゴリズム


           肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン
2009年改訂版)

医療機関が抱える消費税負担問題を考える その2

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医療機関が抱える消費税負担問題を考える その1 のつづきです。


勤務医の私が言うのもなんですが、おそらく医療費が非課税になっていることの収益に対するデメリットを肌で感じている開業医が少ないためだと思います。このため、開業医のギルドであるはずの日本医師会の対応が遅いのでしょう。


では、医療費の非課税問題を解決するためにはどうすればよいのでしょうか?日医の記事にはあまり具体的な話は記載されていませんでした。同じように消費税が非課税のために困っているのが賃貸不動産業界です。これは、医療費と同様に住居費が非課税のために問題化しています。


賃貸不動産業界ではインボイス制の導入が解決策として期待されています。インボイス制を導入することで、消費税の還付業務が可能となるからです。おそらく、医療業界でもインボイス制の導入が解決策のひとつになるのではないでしょうか?


日本医師会の力量に期待です。




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