今日の午前の手術は人工股関節全置換術(THA)でした。
普通のOAですが、男性だったので骨質が硬くてリーミングが大変でした。
若年者や男性では骨質が良好なため、リーミングの際になかなか掘削できないことがあります。
特に48mm前後の最もリーマーの使用頻度が高いと思われるサイズでは、刃が鈍っているのかリーミングできないことが多いです。
このような場合、昔はフ~フ~言いながら汗だくで渾身の力を込めてリーミングしていました。
もちろん、今でも汗だくでリーミングする場合がありますが、ある工夫により少しスマートになってきました。
その工夫とは、下記の2点です。
① 軸方向にのみ掘削するのではなく、リーマーの柄をぐるぐる回しながら寛骨臼内をいろいろな角度から掘削する
② 8mm丸ノミを用いて寛骨臼の硬化した表面に、7~8ヵ所の切り込みを入れる
これらの工夫により硬化した表面の骨にリーマーの刃が引っかかりやすくなり、スムーズに掘削できるようになります。ただし、リーミングの技術が充分でない時期に、激しく①を行うことはお勧めしません。あらぬ方向にリーミングしてしまう危険性があるので、慣れないうちは注意が必要です。
経営者の視点で整形外科勤務医の診療行動を考える その1 のつづきです。
整形外科勤務医にとっての大票田は、やはり他科と同じく入院です。血液内科などの一部の科を除いて患者単価に大差はないので、結果を左右するのは入院患者数です。
延入院患者数を増やすことが診療報酬の増大につながります。ただ、やみくもに重症患者さんや短期入院の患者さんを入院させると、こちらの体力がもたなくなるので注意が必要です。
そういう視点では、ある程度の入院期間を見込めて手のかからない患者さんを集めるのが最も利にかなっています。私の場合では、①人工関節などの予定手術の患者さん ②認知症の無い脊椎圧迫骨折の患者さんなどです。
一旦このような方を入院させると1ヵ月近くもベットを占有するので、業務が少ない割りには売り上げを伸ばせます。若い頃は、脊椎圧迫骨折の患者さんなどはめんどうなだけで受け持つのが億劫でしたが、そういう視点でみると、体動困難な時期には積極的に入院してもらおうと思えます。
また、集患の労少なく(もちろん入院中は大変なこともありますが)延入院患者数を定期的に確保できる科として、リハビリテーション科があります。整形外科勤務医としては、リハビリテーションの患者さんも積極的に受け入れたいですね。
その3につづく

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今日は手術日にもかかわらず、めずらしく手術がありませんでした。
朝からず~っと呆けています(笑)。
病院勤務医にとって、診療報酬増大(売り上げアップ)も課せられる命題のひとつです。
勤務医がトータルでの売り上げアップを図るには点数配分を熟知することが重要です。
整形外科勤務医の日常診療の3本柱は外来・入院・手術ですが、経営の視点からは全く違った風景が見えてきます。私の場合、診療報酬的に外来診療は微々たるもので、2/3は入院・1/3が手術といった配分となります。もちろん、仕事の負荷は3つともほぼ同じぐらいしんどいです。
現在の勤務先は、1ヵ月毎に各医師の売り上げを公表しています。
私は、毎月の結果をみながら効率良く診療報酬を極大化する方法の検討を重ねています。
平たく言うと、”ラクして稼ぐ”ことを目指しているのです(笑)。
その2につづく
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