整形外科医のブログ

投資の成功によって30歳代で経済的自由を達成しました。 医師起業家として年商10億円企業を目指して日々奮闘中

書評: いつまでもデブと思うなよ

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今日は整形外科とは関係ない書評です。
 


いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)


2007年初版で少々古い本ですが、内容は斬新でした。
ベストセラーになったのもうなずけます。
私の視点で内容を要約します。


・ デブの原因は体質云々ではなく、純粋に摂取カロリーが多すぎることである。
・ 1日あたりの摂取カロリーを1500Kcal以内に抑えると、体重がどんどん減ってくる。
・ このためには、間食も含めて摂取する全ての食べ物のカロリーを記録する(=レコーディングダイエット)
・ 最近はコンビニや外食でもカロリー表示されているので記録は比較的容易
・ カロリーが分からない食べ物はネットで調べる
・ 1日の摂取カロリーを1500Kcal以内に抑えればよいので、比較的好きなものを食べることができる
・ 要は、摂取カロリーの足し算をして1500Kcal以内に抑えれば、何を食べても良い
・ 満腹感は食後10分程度で感じるので、食事中に腹8分でも食後には満腹感を得ることができる
・ 分からないときは詳細なデータを集めるに限る


栄養学的な視点の詰めは少々甘いですが、コロンブスの卵的な発想の転換を得られるかもしれません。ダイエット本というよりは、自己管理の本だと思います。


このような素晴らしい知識と経験を、たった700円ちょっとで購入できるのは驚きです。
読書はコストパフォーマンスに優れた投資対象ですね。

腱板断裂が日常生活動作に及ぼす影響 ~ 一般住民における痛みのない肩を含めた検討 ~

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Jornal of Orthopaedic science掲載論文要旨で、興味深い論文があったので抜粋します。
群馬大学の中島大輔先生の”腱板断裂が日常生活動作に及ぼす影響 ~ 一般住民における痛みのない肩を含めた検討 ~”です。


・ 対象は、一般住民462名924肩(平均年齢61.3歳)
・ 地域検診方式で、両肩の超音波検査を施行
・ 断裂群は99肩、非断裂群は825肩
・ 腱板断裂を有している場合は①肩関節の夜間痛、②肩挙上時の筋力低下 が有意に高かった


意外と腱板断裂している人が多いなというのが実感です。
普段、肩関節周囲炎として治療している患者さんの中にもたくさん含まれているのかなと思いました。

外反膝に対するTKA

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今日の午前の手術は人工膝関節全置換術(TKA)でした。
20年前の脛骨高位骨切術(HTO)後の症例で、外反膝をきたしていました。


TKAのなかでも外反膝は難易度の高い手術のひとつです。
外反膝のTKAでは下記のような注意点があります


・ FTA160°を越える症例は特に難しい。術前に内反ストレスを掛けてどれくらい外側の緊張が強いか確認しておく(Fixedかnon-fixedか)

・ 脛骨内側の剥離は骨切り量(2-3mm程度)にとどめる。

・ 大腿骨外反骨切り角は計測より1度程度少なくする。

・ 大腿骨のエントリーポイントは大腿骨外顆の低形成のため、内顆に掛かってしまうことが多い。つまり顆部のwhite side lineより5mm内側となる。

・ 大腿骨遠位骨切りが終了した時点で(大腿骨内顆は9mm骨切り)、下肢を牽引して大腿骨遠位骨切り面に10mmのスペーサーを当てて脛骨骨切り量のおおよその指標とする。内側がゆるいので脛骨骨切りは通常2-3mm程度となる
。MCLがゆるんでいるため内反膝のように9mm切除すると高度の不安定性をきたしてLCCKを選択せざるえなくなる。

・ 下肢を牽引して大腿骨遠位骨切り面に
10mmのスペーサーを当てて脛骨骨切り量が5mmに近いようなら、まず大腿骨遠位の骨切りを最大4mm程度まで追加する。

・ それでもタイトなら脛骨を切除せざるえない場合もあるが、屈曲時に不安定性が出現することを覚悟する。

・ 外反膝では大腿骨外顆の低形成のため外旋角が強いが、インプラントをやや前めに設置するかワンサイズアップしないと前方外側にノッチを形成することがある。

・ 通常、surgical axis= clinical axis- 3°であるが、つけすぎると屈曲時に内側がゆるむのでやや控えめにする。

・ 外側の緊張は①iliotibial bandの切離、release (Gerdy結節で骨膜下に剥離、筋膜の連続性は残す) ②LCLの切離、releaseを行う。これでだめなら③popliteal tendonのrelease、切離を行うがこれは最終手段である。

・ 特に膝の屈曲拘縮がある症例では腓骨神経の広範囲の剥離を行う必要がある。



よくいわれるようにTKAは、soft tissue surgeryですね。




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