今日は書評です。
関節リウマチは、整形外科の中でも進歩が特に著しい分野のひとつです。まさに日進月歩なので、評価の確立した成書も無い状況です。このような状況なので、初学者が関節リウマチをマスターしてアップデートしていくのは少しハードルが高くなってきています。
日本リウマチ学会専門医でも月単位での情報をアップデートしている医師はそれほど多くないのではないでしょうか。 現在のMTXと生物学的製剤を基本にした関節リウマチの治療体系を俯瞰するために、”リウマチ病学テキスト”は最もお勧めの書籍です。
リウマチ病学テキスト
私自身、リウマチ専門医試験で取得した知識と実際の臨床で必要とされる知識のギャップに悩まされました。大学のリウマチ医に相談したところ勧められた書籍が、リウマチ病学テキストでした。
2~3回通読することで全体像を掴むことができます。全部で500ページほどですが、180-450ページまでは不要でしょう(骨粗鬆症等の整形外科医なら誰でも知っているもの、およびSLE等の整形外科医には不要な内容)。