昨日の午後は、人工膝関節全置換術(TKA)でした。
関節リウマチなのですが膝関節の拘縮が著明で、術前の可動域が70-20-0度でした。
大腿骨のdistal cutをした段階で、おおよその靭帯バランスのチェックをしたところ伸展がかなりタイトでした。このような場合、まず大腿骨遠位骨切面に、最も薄いスペーサーブロック(ZIMMER NEXGENの場合は10mm)を当てて下肢を牽引します。
この状態でスペーサーブロックの反対側の面を脛骨にマーキングすることで、脛骨骨切りのおおよその部位を判断できます。この段階で術前の作図とかなり骨切り量が異なる場合は要注意です。術中のスペーサーブロックでの計測位置の方が正確な場合が多いので、大腿骨もしくは脛骨の切足しが必要となりがちなのです。
更に骨切りが進んでトライアルの段階になると、いよいよテンサーの登場です。PSタイプのTKAの場合、PCLが屈曲時の安定に寄与するため、伸展ギャップより屈曲ギャップの方が大きくなります。つまり、屈曲ギャップ=伸展ギャップ+4mm程度が理想的となるのです。機種によっては+6mmまで許容される場合もあります
。
このようにTKAは、骨の手術ではなく軟部組織の手術なのです。








