骨粗鬆症治療において骨代謝マーカーの使用は非常に有用です。
骨代謝マーカーには、骨吸収マーカーと骨形成マーカーがあります。
骨吸収マーカー: 尿中NTX、血清NTX etc.
骨形成マーカー: BAP、インタクトP1NP etc.
骨形成マーカーではBAPが有名ですが、最近はインタクトP1NPが保険適応されました。
BAPに比べて反応が早いそうです。
骨代謝マーカー測定目的は、①治療薬の選択 ②治療効果の判定 です。
次回、臨床の現場で多くの整形外科医が行っているであろう骨代謝マーカーの使用方法を記載します。
今日は書評です。
整形外科領域において、股関節外科は重要な分野のひとつです。ただ、症例が膝関節や脊椎ほど多くないため、基幹病院以外ではあまり経験できないのが現状です。
例に漏れずこの領域も進歩が早く、一般の整形外科医師が系統的な知識を得ることは難しいと思います。おおざっぱでもいいので、股関節外科の概念を習得しておかないと整形外科医としては片手落ちです。”変形性股関節症―基本とUP TO DATE”は、そんな一般整形外科医師のニーズにぴったりの書籍です。
変形性股関節症―基本とUP TO DATE
2008年発刊の『変形性股関節症診療ガイドライン』に準拠しており、ガイドラインの情報を臨床の現場で活用できることを目的として上梓された書籍です。ボリュームはそれほど多くないので、辞書的に用いるのではなく全体を一読して股関節外科の概念を理解するのに適しています。
執筆者は、日本全国の一線級の股関節外科医をほぼ網羅しています。
内容の偏りも少なく、現状の股関節外科のトレンドに即した書籍といえます。
関節リウマチのT2T治療を適切に行う上で、下記が重要だと感じています。
- 関節リウマチを早期に診断する技術
- 疾患活動性や治療効果を適切に判断する技術
- 使用薬剤の副作用を理解する
1に関しては2010年のACR/EULAR新分類基準を頭に叩き込む必要があります。
2に関しては採血データはもちろん、関節エコーを習熟することは必須です。また炎症が鎮静化すると、血液生化学データよりも先に”体のだるさが取れる”こともあり重要な徴候です。尚、リウマトイド因子(RF)は短期的には変化しません。
治療効果の判定時期は、一般的に3ヶ月毎が推奨されています。
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