今日の午後は、示指変形性DIP関節症に対するDIP関節固定術でした。
DIP関節が橈側に変形しており、お箸を使いにくいことが手術希望された理由でした。
中節骨・末節骨とも小さな骨なので、骨の接触面積を広げて安定化して固定するのがポイントです。この操作はdiamond burr等で骨を掘削・形成すると上手く仕上がります。ただし圧倒的に骨が小さいため、椎弓を掘削する感覚で削っていると掘削しすぎてしまいます。
作成した骨溝にDIP関節を展開する際に切除した骨棘を、細かく砕いて両骨間に骨移植します。
基本的には指骨は骨癒合しやすいですが、母床の骨質が悪い場合には舟状骨偽関節手術のルッセ法のようにcorticocancellous boneを骨移植してもよいかもしれません。
固定方法ですが、AcutrakやHervert screwなどより、むしろC-wire等でcross pinningする方が確実性があるように思います。どうしてもスクリューを使用したいのなら、背側からではなく中節骨橈側から末節骨尺側に挿入する方が固定性が上ります。ただし、どこから挿入する場合も、スクリュー挿入部の皮質骨が骨折しやすいので注意が必要です。
レミケードのインフュージョンリアクション(infusion reaction) その1 のつづきです。
事前にインフュージョンリアクション発生を正確に予測することは不可能です。しかし、関節リウマチに対するTNF阻害療法施行ガイドライン(2010年改訂版)では、本邦における市販後調査において、治験でインフリキシマブを使用し2年間以上の中断の後に再投与を行なった症例で重篤なInfusion reactionの頻度が有意に高かった(17.3%)ため、長期間の中断や休薬の後の再投与は可能な限り回避するか、厳重な準備とともに行なうべきである、とあります。
また、レミケードの全例使用成績調査では、インフュージョンリアクション発生症例での前回投与時に、血圧低下や傾眠傾向等の軽度~中等度の投与時反応があったことが報告されています。
重篤な投与時反応(≒インフュージョンリアクション)の発症時期は、下記のごとくです。
1回目 0.03%
2回目 0.12%
3回目 0.18%
4回目 0.11%
5回目 0.12%
6回目 0.0%
特筆するべきは通常のアナフィラキシー反応と違い、初回投与時にも発生しうることです。
レミケードのインフュージョンリアクション(infusion reaction) その3 につづく
私の所属する大学で、最近インフリキシマブ(レミケード)投与時にインフュージョンリアクションが発生したそうです。これを機会にインフュージョンリアクションの勉強会を開いたので、要点をまとめてみます。
インフュージョンリアクション(infusion reaction)は、一般的にモノクローナル抗体投与後に発現する急性期の有害事象を示す用語です。リツキシマブのような癌治療で用いられる薬剤で頻発する併発症ですが、関節リウマチで用いられる生物学的製剤では、インフリキシマブ(レミケード)で併発することが知られています。
レミケードの全例使用成績調査(5000例)では、投与時反応の発生率は484例(9.7%)でした。このうち重篤な投与時反応は24例(0.5%)とのことです。24例全例がインフュージョンリアクションに該当するかは不明ですが、これらの症例のかなりの方はインフュージョンリアクションであったと思われます。
レミケードのインフュージョンリアクション(infusion reaction) その2 につづく
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