整形外科医のブログ

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TKAのパテラ置換のメリット・デメリット

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今日は人工膝関節全置換術(TKA)のパテラコンポーネント・インサートの再置換術でした。
パテラを置換するか、非置換かは意見の分かれるところですが、最近では置換派が優勢のようです。


パテラ置換のメリットは、レトロパテラペインの消失、パテラトラッキングの改善です。
一方、デメリットは膝蓋骨骨折併発のリスクです。


膝蓋骨骨折を併発した際には、かなりの確率で偽関節化します(50%以上)
また、術後感染が併発する率も驚異的に高く、これも50%程度あるようです。
一度置換した膝蓋骨は非常に血流が乏しくなっていることが原因と推察されています。


しかし、パテラを置換するとレトロパテラペインを訴える方は居なくなるので、切れ味が良いのは確かです。手術の切れ味が良いので、最近では私もパテラを置換するようになりました。
しかし、膝蓋骨骨折をきたした場合、対応策で頭を悩ませることになるのでしょうね。



骨粗鬆症治療における骨代謝マーカーの使用法 2

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昨日記載したように骨代謝マーカー測定目的は、①治療薬の選択 ②治療効果の判定 です。


①治療薬の選択

治療開始前に骨吸収マーカーと骨形成マーカーを同時に測定します。
主に見るのは骨吸収マーカー(尿中NTX)です。


骨吸収マーカー上昇 ⇒ ビスホスホネート>SERM(エビスタ
®、ビビアント®
骨吸収マーカー低下 ⇒ テリパラチド(フォルテオ®、テリボン®))


ほとんどの症例で骨吸収マーカーは上昇しています。
尿中NTX>55nmol BCE/mmol Crではかなり骨吸収が強い状態と考えられ、ビスホスホネートを開始します。


②治療効果の判定

通常、骨形成マーカーよりも骨吸収マーカーの方が早期に大きく変動します。
したがってここでも骨吸収マーカーの動きに注目します。


尿中NTX 30nmol BCE/mmol Cr程度に維持することを目安にします。
この際、骨形成マーカーが下がりすぎると、骨代謝が低下しすぎていることになります。
テリパラチドへのスイッチを検討するべきでしょう。


活性型ビタミンD3製剤(エディロール®等)は、ビスホスホネート・テリパラチドに併用すると効果が期待できます。




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骨粗鬆症治療における骨代謝マーカーの使用法 1

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骨粗鬆症治療において骨代謝マーカーの使用は非常に有用です。
骨代謝マーカーには、骨吸収マーカーと骨形成マーカーがあります。


  骨吸収マーカー: 尿中NTX、血清NTX  etc.
  骨形成マーカー: BAP、インタクトP1NP  etc.


骨形成マーカーではBAPが有名ですが、最近はインタクトP1NPが保険適応されました。
BAPに比べて反応が早いそうです。


骨代謝マーカー測定目的は、①治療薬の選択 ②治療効果の判定 です。
次回、臨床の現場で多くの整形外科医が行っているであろう骨代謝マーカーの使用方法を記載します。

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