今日の午後は、人工膝関節全置換術(TKA)でした。
今日の方は、大腿骨内顆骨壊死が原疾患です。


MRIでの壊死範囲が大きかったので、大腿骨の+2mm切り上げを術前から検討していました。
しかし、実際に骨切りしてみると、肉眼的な壊死範囲は骨切り面に対してさほど大きくありませんでした。


結局、大腿骨の切り上げはせずに、通常どおり9mmの骨切りに留めています。
おそらくMRIでは壊死部が、おおげさに描出されているのでしょう。


股関節の大腿骨頭壊死と比べると、膝関節は壊死領域と正常領域の境界が分かりにくいですが、やはり最終的には肉眼で壊死領域の判断をして骨切り量を決めるべきかなと思いました。