先週金曜日の午後は、橈骨遠位端骨折に対する掌側プレートの抜釘でした。
Acumed社製(小林メディカルが販売)のAcu-Loc Volar Distal Radius Plate(アキュロック橈骨遠位端掌側用プレート)です。


Watershed lineを越えてプレートを設置すると、長母指屈筋腱断裂等を併発しやすいという報告があります。最近ではたくさんのプレートが販売されているため、可能なかぎりWatershed lineを越えないプレートを選択しています。


この方を手術した当時はアキュロックがメジャーだったのですが、屈筋腱断裂の報告をみるとやはり若年者では抜釘しておいた方が無難かと思い、手術を施行するにいたりました。


医学の世界では、何年か経過してからでないと結果が分からないのが怖いところですね。