ビスフォスフォネート(BP)製剤による顎骨壊死? その1 のつづきです
顎骨壊死?の発症機序
口腔内での外傷(抜歯などの外科処置、不適合義歯) ⇒ 細菌感染
⇒ 顎骨骨髄炎 ⇒ BP製剤を投与されていると骨代謝が抑えられるので難治化
最も重要なことは、口腔内を清潔にし、歯周病などの顎骨にいたる慢性炎症がない状態を保持すこと だそうです。
また、整形外科医に求められることは、下記の件を歯科医師にお願いすることなのかなと思いました。
① BP製剤服用開始前に徹底した口腔内診査を行うこと
② 顎骨に及ぶ歯科治療を終わらせておくこと
③ 口腔清掃状態を良行に維持する指導を行うこと
④ 継続した口腔衛生指導を行うこと
日常診療で完璧にこなすことは難しいですが、口腔内に問題のありそう方には注意を払う必要がありそうです。
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