今日の午前は、上腕骨骨幹部骨折に対する骨折観血的手術でした。
高齢で骨質の悪い方だったので、髄内釘を選択しました。


骨折型は螺旋骨折だったので、本来ならプレート固定を選択した方が良かったのかもしれません。しかし、プレート固定は広範に術野を展開する必要があるため、あまり良いイメージが無かったこともあり髄内釘としました。


しかし、かなり長い螺旋骨折だったため、遠位3本のスクリューのうち、1本が骨折部にかかってしまいました。あとの2本が効いたので何とか固定性を保てましたが、結果的にはロッキングスクリューを用いたプレート固定の方が良かったかなと思いました。


今回の反省点は、遠位側に刺入するスクリューの部位を骨折部と対比させて正確に診断しきれていなかったこと、およびネイルは肘頭窩よりも15~20mm中枢までしか挿入できなかったことです。


骨折が肘頭窩から7-8cmまで及んでいる症例では髄内釘は避けた方が無難だなと思いました。





 ★★ 『 整形外科の歩き方 』でお宝アルバイト獲得のための基本講座を公開中です! ★★