整形外科外来をしていると多くの患者さんを短時間で診察する必要があります。診察時間を短縮するために、患者さんにご協力いただいていることがいくつかあるのでまとめてみました。


頚椎の診察ではSpurling testやJackson testをルーチンで行いますが、この際に患者さんに「天井を向いてもらえませんか?」とお願いします。自分であっさり天井を向ければ陰性です。神経根症状の強い方は自力で天井を向くことができません。


膝の関節内注射の際には、「膝上15cmまでズボンを捲くってもらえますか?」とお願いしています。膝蓋骨上縁までしか捲くらない方が多いので、最近まではついつい私が捲くっていました。しかし、ご自身でしていただいた方がスムーズに素早く捲くれるので、「膝上15cmまで」とお願いするようになりました。


橈骨遠位端骨折後の手関節可動域の確認には、「両手で私を拝んでください(笑)」とお願いしています。こうすることで健側手関節の可動域も比較できるので一石二鳥です。