今日の午前中は外来でした。
5歳の子供さんが昨日のお昼寝後から首の痛みを訴えるとのことで初診されました。


斜頚になっていたので、環軸椎回旋位固定という診断をほぼ一瞬で下せました。環軸椎回旋位固定は、環軸関節が亜脱臼の回旋変形した位置で固定されることが病態で、外見上は斜頚位(cock robin position)を呈しています。


一般的には小児に発症することが多く、上気道炎や軽微な外傷が原因となることがありますが、原因不明なことも多いです。単純X線は開口位と側面像が重要です。開口位では環軸関節と歯突起の位置関係に左右差があります。私はCTまでは施行しないですが、回旋の状態がより分かりやすいかもしれません。


治療は介達牽引が推奨されていますが実際に外来で毎日行うことは難しい場合が多いので、私は頚椎カラーを処方しています。数日後に再診してもらい、十分な整復を獲得していなければ発症して1週間程度をメドにして入院での持続牽引を勧めています。


今まで外来での保存治療で整復できなかった児は幸い居なかったのですが、もし整復不能なまま慢性期に突入すると、環椎が頭蓋と軸椎の間でinterlockingしてしまい整復不能になるそうです。




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