今日の午前は、出張先で外来をしていました。
80歳代の寝たきりの方が『膝の骨が皮膚を破って出てきた』とのことで受診されました。


この方は施設に入所中なのですが、1ヵ月前に
オムツ骨折?を受傷してかかりつけ医で大腿骨顆上骨折の診断を受けました。ここまではよかったのですが、その後外固定無しで経過観察されたらしく、極端なmalalingnmentを併発していました。


このため骨折部断端が皮下に突出して、とうとう2日前に開放創になったらしいのです。幸い、仮骨形成をみとめるので骨接合術は不要そうですが、このままでは骨髄炎が必発なので骨切除および掻破洗浄術予定となりました。


たしかにオムツ骨折を併発する方は、関節拘縮が著明なためシーネ固定が難しいケースも多いのです。しかし、このような症例を経験すると、可能な限り外固定した方が良いのだかなと感じました。





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