春先から夏にかけては、新人さんが入職する時期です。つまり、整形外科を志す専攻医と仕事をする機会が多くなる季節なのです。彼らには外傷患者さんの身体所見の取り方を、いつも下記のように説明しています。


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外傷の患者さんを診察するにあたっては、骨折の有無を診断することは非常に重要です。単純X線像で確定診断をつけるケースが多いと思いますが、身体所見も大いに参考になります。


身体所見において、骨折と関節捻挫・靱帯損傷との最も大きな違いは叩打痛の有無だと思います。もちろん損傷した関節部分を叩打すると関節捻挫・靱帯損傷でも痛みを訴えますが、関節周囲の骨を叩打してもそれほど痛みを訴えないことが多いです。


また、軸圧痛があれば骨折している可能性が高くなるので重要な所見だと思います。大腿骨頚部骨折に関しては軸圧痛に加えて股関節の他動時痛も重要な所見となります。


慣れてくると身体所見だけでも、80%以上は骨折の有無を判断できるようになる印象です。迅速かつミス無く外来業務をこなすためには身体所見を適切にとって、治療方針を考えながら検査依頼するのが望ましいと思います。





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