今日の午前の手術は、人工股関節全置換術(THA)でした。
骨盤後傾の強い高齢女性で、術前から急速破壊型股関節症(RDC)を疑っていました。


術野を展開すると股関節内は易出血性の滑膜に覆われていました。このため、術中出血量は通常の2倍近くありました。


骨質が悪くて寛骨臼の破壊が高度だったので、今回はStrykerのTritaniumを選択しました。このような症例では、リーミングを慎重に行う必要があります。


基本的には軟骨下骨を温存するようにリーミングの深さを調整しています。一旦、軟骨下骨を貫通すると脆弱な粗鬆骨しかないのでカップの固定性が極めて不良になるからです。


骨盤の異常な傾き・骨質の悪さ・易出血性が高率にあるので、RDCに対するTHAは本当に気を使います・・・。やはりRDCは、プライマリーTHAとしては難しい部類に入ると思います。


それでも10年ほど前と比べれば、骨盤の異常な傾きや骨質の悪さへの対処方法は格段に進歩しているので、以前ほどRDCに対するTHAはストレスではなくなってきているのも事実です。



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                                    人工股関節全置換術