最近の医薬情報担当者(MR)に対する雑感 のつづきです
しかし、ベテランのMRでも薬剤の知識がほとんど無い方が多いのも現状です。われわれ医師がMRの方に訊きたいのは、DIに掲載されていないような実践的な使用方法などです。
これは薬剤師の方にも当てはまりますが、やはり実際の臨床経験(患者さんと接するという意味での)が無いので、どうしても調べれば誰でも分かる情報しか提供できないのが実情です。
実践的な薬剤の使用方法は専門医に訊くか、頻用薬の使い分けなどの書籍を読むしか方法はないようです。この情報をMRの方や薬剤師から得ることができれば、学会に出席したり書籍を紐解く手間が少しは減りそうです。
このあたりのギャップを埋めるもう一つの手段がm3などの掲示板機能になりそうですが、個人的にはあまり良い気持ちではありません。医療の現場からどんどん人は減らされていくのは何となく寂しい気がするのです。
世の中は恐ろしいスピードで変化しています。TPP参加がひとつのターニングポイントになりそうですが、10年後には医療界においても消滅している職種がたくさんありそうな予感がします。
★★★ 管理人 お勧めの医学書 ★★★
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。
症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方
姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。
類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる
私は理学療法士です。10年後に消滅しているかもしれない医療職、我ら理学療法士も入ってしまいますか?
これからどんどん理学療法士は増えます。職域も拡大しようと活動していますが、他の職種も同じように考えていますので、機能訓練のスペシャリストとして生き残りたいのです。
先生はどうお考えですか?