今日の午前は外来でした。常勤医が1人減ったため月曜日が1診察体制になったので、可能な限りスピーディーな診察を心掛けています。
診察において心掛けている点は、下記のごとくです。
① トラブルを起こさない
② 患者さんの”ニーズ”を探る
③ 患者さんの満足度を上げる
①に関しては一度でもトラブルに発展すると、それだけで非常に多くの時間を取られてしまいます。入院と違って外来でのトラブル内容は、治療の望ましくない結果よりも、「早く診ろ!」等の患者さんの気持ちが原因となっていることが多いと思います。
治療の望ましくない結果が原因の場合には、少々時間を取られることも致しかた無いですが、心情面の場合には定時診察・丁寧な言葉遣い・目を見て話す等を習慣づけることでかなり回避可能だと思います。
②に関しては意外と重要だと思います。こちらは痛みを取り除いて欲しいから受診していると思いがちですが、「診断書が欲しい」「症状は無いが心配だから来た」「シップが欲しい」という場合も多々あります。
このような方は検査が必要無い場合が多いので、できるだけ患者さんの希望に応えるような診療を進めるべきです。不要な検査を省くことで診察時間を大幅に短縮することも可能です。
③は①や②とリンクします。いくら丁寧に診察したと思っても、患者さんのニーズに合致していなければ満足度は低いです。満足度が低いとトラブルにも発展しがちなので、満足度を上げることは非常に重要だと思います。
ただ、①~③を常に心掛けることで外来診療スピードはアップしますが、患者さんからの人気が高まると返って外来患者数が増え過ぎるというパラドックスに陥ってしまいます。
病院経営を考えると、勤務医は入院患者さんにエネルギーを注ぐことが鉄則なので、状態が落ち着いている外来患者さんは開業医に行っていただくように促すことを忘れてはいけません。
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