昨日の午前は、脛骨骨髄炎に対する掻破洗浄術+自家骨移植術を行いました。
脛骨遠位の腐骨除去後の巨大骨欠損を充填するため、腸骨から海綿骨を大量に採取しました。
最近では同種骨移植を利用可能な施設が増えてきましたが、倫理委員会設置や専用冷凍庫の購入などのハードルが高いので、中小医療機関での導入例はまだまだ少ないのが現状です。
もちろん、今回のような感染症例では自家骨移植がベストです。以前は腸骨からの移植骨採取後にα-TCPやゼルフォームを留置していましたが、今ではβ-TCPを使用しています。
海綿骨のみ必要な場合は、移植骨採取後に顆粒状のβ-TCP(商品名: オスフェリオン)を充填します。内板も含めたcorticocancellous boneの場合は、採骨部に板状のβ-TCPを留置します。
β-TCPを留置することでbone stockが回復するので、腸骨からの自家骨移植を施行する場合には、採骨部にβ-TCPを留置することを忘れないことが肝要だと思います。
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私もつい先日、同じような骨髄炎患者の掻爬術を施行しました。私の症例では化膿性膝関節炎から大腿・頸骨に多数の骨内嚢胞様の膿病巣を形成しており、腸骨移植では充填しきれない欠損で抗生剤入りセメントビーズを挿入しました。
現在起炎菌はMSSAと判明しており薬剤感受性はCEZ・ABPC・SBT/CPZ・MEPM・GM・ST・LZD・TEIC・CLDMと検出薬品すべてで感受性ありでした。
経過が長く、MRSA転化も考慮し○利先生の提唱で有名なLZD・ST・CLDMの三剤併用療法を行い、CRPが30から現在術後7程度まで減少しています。
先生のご意見をお伺いしたいのですが、この状況下で抗生剤の選択を、例えばCEZなどに変更するのか、MSSAであるけれども骨髄移行性が良いといわれるLZDなどを(骨髄抑制が出現する限界まで)使用するのかなど、どのようにお考えでしょうか?なかなかシビアな症例でCRP低下できているので抗生剤を変更したくない気持ちもあり葛藤しています。もしよろしければご意見いただけましたら幸いです。