今日の午前はアルバイト先での外来でした。骨粗鬆症の治療では、PTH製剤や抗RANKL製剤も使用可能ですが、やはりビスフォスフォネート製剤がベースになります。
最近は錠剤に加えて点滴製剤やゼリー製剤までたくさんの種類が市販されています。これだけ種類が多いと選択に困りますが、継続して服用することが重要だと思います。
ウィークリー製剤とマンスリー製剤のどちらがよいかが議論になると思いますが、私の実感からはややウィークリー製剤が優位ではないかと考えています。
マンスリー製剤を処方している患者さんから、「1ヵ月に一度では飲み忘れることがある」や「その日に飲まなければならないプレッシャーがキツイ」という意見が散見されます。
やはり1週間と1ヵ月ではかなり患者さんの感じ方が違うようです。ドクターサイドからもマンスリー製剤を3ヶ月以上処方するのは何となく飲み忘れた際の影響が大きいので不安になります。
患者さんの服薬コンプライアンスを担保しつつ、できるだけ長期処方するにはウィークリー製剤に軍配が上がるのかなと感じている今日この頃です。
★★★ 管理人 お勧めの医学書 ★★★
一般的で使用頻度の高い、鎮痛薬・睡眠剤・感冒薬・胃薬・止痢薬・去痰薬・便秘薬等の薬剤が、全13章にわたって系統立てて書かれています。それぞれの章の最初に、薬剤の分類図が記載されています。各系統間の薬剤の使い分けも平易な文章で書かれており実践的な書籍です。
症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け―経験とエビデンスに基づく適切な処方
姉妹本に『類似薬の使い分け』があります。こちらは全15章からなり、降圧剤、抗不整脈薬、狭心症治療薬、脂質異常症治療薬、糖尿病治療薬、消化性潰瘍治療薬、鎮咳薬、皮膚科疾患治療薬、抗菌薬などが1章ずつ割り当てられています。
類似薬の使い分け―症状に合った薬の選び方とその根拠がわかる