外来診療で、認知症の方に接する機会が多いと思います。周知のように認知症の程度を正確に判定するには長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)が有用です。
しかし、多忙な外来の合間にいちいちHDS-Rを施行することは難しいです。明らかな認知症患者さんは問題無いのですが、一見しただけでは分からない”仮面”認知症患者さんは厄介です。
認知症が有るのにその存在が分からないと話がトンデモナイ方向に行ってしまうことがあるからです。例えば人工関節を勧めてみたが、何か話が噛み合わないな?と思うことがあります。
身体所見や画像所見も末期OAで本人も手術に乗り気なので、検査を進めようとしても話がちぐはぐで埒があかないのです。そもそも認知症の方には人工関節の適応は慎重になるべきです。
このような”仮面”認知症患者さんを見つけ出すために、私は少し怪しいな? と思った場合には下記の3つの質問をすることにしています。
① 現在の年月日
② 今居る場所
③ 患者さんの誕生日
治療が必要なレベルの認知症の方は、上記の質問に答えることができません。あまりに露骨に訊くと気分を害するかもしれないので、話の流れの中でサラッと質問していきます。
この3つの質問は外来診療だけではなく、大腿骨近位部骨折等の新規入院患者さんの認知症スクリーニングとしても有用だと思います。
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