今日の午前の手術は、筋肉温存型腰椎椎弓間除圧術(muscle-preserving interlaminar decompression: MILD法)でした。L4/5およびL5/S1の2椎間で高度の狭窄を認めました。
このような連続した2椎間の狭窄をきたした腰部脊柱管狭窄症の場合、これまでは手術時間短縮のために棘突起縦割式腰椎椎弓形成術を施行してきました。
しかし、棘突起骨片がフリーになるので、腰痛や腰部筋力低下を来たす可能性があります。したがって、今回は2椎間ともMILD法を施行しました。
2椎間連続のMILD法では、間にある椎体の棘突起が非常に短くなることが問題となります。棘突起中枢側の1/5・末梢側の1/2を掘削するので、中央に小指程度の棘突起した残せないのです。
このような小さな棘突起からもしっかりと傍脊柱筋が起始するので、棘突起縦割式と比較して腰部の後方軟部組織のほとんどを温存することが可能です。
こう言ったことを念頭に置いて今日も中枢側から慎重にMILD法を施行しました。L4/5ではL5棘突起中枢側の掘削を最小限に、L5/S1ではL5棘突起末梢側の掘削を最小限にしました。
その結果、L5棘突起を綺麗に温存することができました。棘突起縦割式よりも20分程度余分に時間が掛かりますが、後方の軟部組織温存のためには仕方無いと思っています。
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