昨日は勤務先の病院で夜診のあと、そのまま当直に入りました。
夜診は19時30分に受付終了なのですが、受付終了間際に事務から電話がかかってきました。
午前中に交通事故に遭った方から、仕事が終わるのが21時ごろになるから22時ごろに受診してもよいか?という問い合わせでした。事務が受けたイメージでは、診断書希望のようです。
これはまさに”コンビニ受診”の典型例です。翌日に受診するように返答しました。夜間は平和だったのですが、6時30分ごろに事務から電話がありました。
今度は、創傷処置後のガーゼが出血してきたので、今から受診してもよいか?という問い合せでした。外来開始まで3時間を切っているため、9時以降に外来受診するように返答しました。
2名とも、その後に押しかけてくることはありませんでした。しかし強行された場合、法的には医師は応召義務があるため診察せざるを得ません。
時間外診療へのスタンスは、医療機関毎に大きく異なります。以前勤めていた日赤では24時間受け入れ可というスタンスだったため、コンビニ受診を行う輩が後を絶ちませんでした。
このため医療スタッフの疲弊度は大きく、私も永く勤める職場ではないと思ったものです。今の職場では常識的な対応が可能なので、常識外れの要求には毅然とした対応を心掛けています。
医療資源という限られたリソースを社会で大事に守っていくという考え方が、世間に充分に浸透すればいいですね。
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コメント一覧 (4)
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- 2014年06月28日 06:45
- いや、コレは救急受診しても全く問題ないパターンかと思います・・・。そこまで無理する必要は無いのではないでしょうか。
私たちがあきれるのは、「1か月前から腰が痛いので深夜に診てほしい」「出勤前の7時ぐらいに創処置をしてほしい」等の24時間営業の店以外ではありえない要望をするパターンです。
緊急性のあるものは”コンビニ受診”には該当しないと思います。
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- 2014年06月29日 22:57
- そうですね。コンビニ受診には当たらないと思いますが、土日に診察を受けても治療は平日ですよね、多分。
ちなみに、月曜朝一番に自宅から最も近い病院で受診したら手術適用と診断されたものの10日後まで手術室の空きが無いとのことで、昼過ぎに二つめの病院へ移り翌々日の手術が決まりました。
湿布と薬とリハビリばかりの整形外科クリニックはたくさんありますが、骨折を治療してくれる整形外科医って少ないのですね。
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- 2014年06月30日 13:56
- 確かに本格的な治療は平日でないと難しい医療機関がほとんどだと思います。今回のような手術適応の外傷こそ病院勤務医の出番なのですが、それ以外の軽症患者さんは地域の診療所でしっかり治療していただくという役割分担が重要ですね。
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腫れは酷いけれど痛みがそれほどなかったので、ひたすら月曜朝になるのを待ちました。
何度か整形外科に入院したことがあって週末の病院の体制を知っているから、休日に診察を受けたくありませんでした。
もう絶対に転びたくないし、どうしても具合が悪くなるなら平日にしたいですね。