今日の午前は外来でした。
脛骨遠位骨端離開で保存治療を行っている患児がいます。


私は、上腕骨顆上骨折や脛骨遠位骨端離開などの、隣接関節の角度を至適に保つことで整復位を維持できる可能性が高い骨折は、ギプスではなくギプスシーネ固定を選好しています。


そして、同一シーネを4~6週間利用することが多いです。このような場合、局所の腫脹が軽減してくるとギプスシーネの角が当たって痛いと訴えるケースが出てきます。


この患児もギプスシーネで保存治療をしていますが、本日の診察の際にギプスシーネの中枢側の角が下腿に当たって痛いと訴えました。皮膚が少しだけ発赤しています。


以前は、ギプスシーネの角が当たって痛い場合にはギプスカッターで角取りしていました。しかし、最近ではペンチを用いてギプスシーネの角の部分を折るだけで済ましています。


フェルトパッド部をめくって、ファイバーグラス部をペンチで折るのがベストですが、フェルトパッドを剥がすのが面倒なら、フェルトパッド越しにファイバーグラスを折ってもよいでしょう。


ギプスカッターで角取りするよりも、ファイバーグラスの角を折る方が時間の節約ができる上、ギプスの粉が飛散しないので後片付けも楽です。我ながらお勧めの方法だと思います。




             ★★ 管理人お勧めの医学書 ★★
 


オーストラリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書です。
治療的テーピングの概要を学ぶことができます。



                  
 


          
DVDで学ぶ 理論と実践!治療的テーピング