先日、大学からの紹介患者さんの骨折の手術を行いました。
経過は良好で退院されたのですが、本日大学病院から連絡がありました。
この方は術後に入院していましたが、今回の骨折とは関係ない部位の画像所見が記録されているCDを、退院時に患者さんに渡し忘れていたようです。
これは済まないことをしたなと思いましたが、たまたま大学に行く用事があるドクターが居たので、そのCDをついでに持って行ってもらうことを提案しました。
すると大学の医師は、個人情報保護法の観点から本人以外の人が個人情報が入った診療記録を運搬することは望ましくないので、本人に取りに行ってもらうようにするとの返事でした。
大学ではそこまで個人情報保護を徹底しているのかと少し驚きました。ちょっとやり過ぎのような気がしなくも無いですが、世の中の流れ(?)なので仕方ありません。
私の勤務する病院でも個人情報保護のため、部屋の前にある患者さんの名前プレートが廃止されました。このプレートが無いと、どの患者さんが居るのかさっぱり分かりません。
まさにトランプの神経衰弱のような感覚で、患者さんの部屋を当てています(笑)。病棟看護師さんに訊いても、患者さんのネームプレートが無くなったことには困っているようです。
普段の業務ではちょっと不便なだけです。しかし災害や火災が発生したときには、誰がどの部屋に居るのかを現場では分からないので、少しアブナイなと思うのは私だけでしょうか?
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骨・軟部腫瘍および骨系統・代謝性疾患 (整形外科専門医になるための診療スタンダード 4)