外来をしていると、交通事故の患者さんを診る機会が非常に多いです。
カルテに記載するためにも、事故がどのようにして発生したのかを聴取しています。
このため、病院に搬送されるような患者さんは、どのようにして事故に遭っているのかが何となく理解できるようになってきました。
その中で特に注意するべきだと思うパターンがあるのでご紹介します。そのパターンとは自動車運転中に交差点の中央で右折待ちしている際に発生します。
右折レーンの先頭車両は右折準備としてハンドルを右側にきったまま停車していることが多いです。そして、この状態の際に後方で追突事故があると玉突き状態となります。
先頭の自動車まで玉突きが及んだら、右にハンドルをきった状態で停車している自動車は、必然的に対向車線のレーンに押し出されてしまいます。
こうなると対向車と正面衝突することになり、事故の程度が大きくなってしまうのです。右折レーンの先頭車両の助手席に乗車しているとこの悲惨な事故の最も大きな被害者になります。
このようなケースを何度か見た私は、運転中に右折レーンの先頭車両になった場合には、必ずハンドルを切らずに停車します。
こうすることで追突された場合にも前方に押し出されるだけなので、対向車と正面衝突するリスクを回避することが可能となるのです。
細かいことですが整形外科医として悲惨な交通事故の現場を熟知できる立場にあるので、自分の身に応用しない手は無いと思います。右折レーンの先頭車両には気をつけましょう。
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コメント一覧 (4)
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- 2015年01月29日 16:52
- 追突ばかりは不可抗力なので、右折レーンの時は注意しています。この他にも軽自動車の被害の重篤さは尋常でないので、極力軽自動車に乗ることは避けています・・・。
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- 2015年01月30日 18:02
- お返事ありがとうございます。
ぼくは事故調査の仕事していたので、軽自動車が危ないことはなんとなく知っておりました。妻には、軽自動車だけは乗るなと、くどいほど言ったことがありました。
しかし、先生は「重篤さ」ということばをあえて使っておられるので、ぼくが想像する以上にひどいようですね。
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- 2015年01月30日 18:14
- 軽自動車は本当にアブナイです。悲惨な患者さんをたくさん診てきたので、絶対に乗らないでおこうと思っています
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こういう指摘は初めてです。言われればそのとおりで、どうして今まで気づかなかったのだろうと思うのですが、なかなか気づきにくいことですね。参考になりました。