Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
「喫煙が男性の痛風発症を抑制する可能性」です。
男性喫煙者は痛風の発症が少ないとする研究結果が,米・Stanford UniversityのグループによりRheumatologyの1月号に発表された。
同グループは,Framingham Heart Studyのオリジナルコホートで登録時に痛風がなかった男性2,279例と女性2,785例の最長54年間(1948〜2002年)の追跡データを解析。
年齢,BMI,アルコール摂取,高血圧・腎疾患・糖尿病を補正し,喫煙と痛風発症との関係を検討した。
追跡中の痛風発症は399例(男性249例,女性150例)で,痛風発症率は喫煙群が2.13/1,000人年,非喫煙群が3.04/1,000人年であった。
多変量解析の結果,喫煙群の痛風発症ハザード比は全体で0.76(95%CI 0.59〜0.98)で,男性では0.68(同0.49〜0.93)と有意なリスク低下が認められた。
一方、女性では喫煙群の痛風発症ハザード比は0.92(同0.60〜1.41)で有意な関係は見られなかった。
これはなかなか興味深い発表だと思います。もちろん、喫煙が痛風発作を抑制するメカニズムなどは不明ですが、もし本当に喫煙で痛風発作が抑制されるのならトリビアですね。
一般的には喫煙は百害あって一利なしだと思われていますが、この発表が事実だとすると少しは喫煙者やタバコ会社を勢い付かせることになるかもしれません。
一医療従事者としては、仮に喫煙が痛風発作を抑制する効果があったとしても、それだけでは到底拭い去ることができないほど喫煙の罪は巨大だと感じていますが・・・。
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