先日、変形性股関節症に急速破壊型股関節症(RDC)を併発した80歳台の方に対して、人工股関節全置換術(THA)を施行しました。
RDCは1970年にフランスのPostelらによって報告された概念で、発症後6ヵ月から12ヵ月間で急速に股関節の破壊が進行する疾患です。
今回の方は昨年12月の発症ですが、たった1ヶ月の間で大腿骨頭と寛骨臼が急速に破壊されました。入院時の単純X線像でも、2週間前と比べてかなり破壊が進行していました。
このような症例では、呑気に構えていると寛骨臼側のボーンストックが無くなってしまい地獄を見ることになります。このため、できるだけ早期の手術が望まれます。
そして、RDCでは股関節内が易出血性の滑膜に覆われていることが多く、出血量は通常の手術の2倍程度になることが多いと言われています。
今回の方は内閉鎖筋温存の後外側アプローチを試みましたが、関節内が大量の易出血性滑膜に覆われていたため、途中で梨状筋のみを温存する通常の手術にコンバートしました。
とにかく、RDCでは骨質が不良で出血量が多いため、良好な術野で手術を行うことをまず第一に心掛けるべきだと思います。RDCのTHAは難しいですね・・・。
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股関節学
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