政府は7月31日に、地域限定で規制を緩和する国家戦略特区制度を活用することで、千葉県成田市に大学の医学部新設を認める方針を決めました。


政府・成田市・医療関係者などで作る国家戦略特区会議の分科会が7月31日に開かれ、医学部新設を認めることで一致したのです。


2017年4月の開学を目指して、国際福祉医療大学と成田市が連携して医学部新設を推進するようです。国際的医療拠点として、海外から留学生や外国人教員を招くことを掲げています。


新設学部は下記のような教育方針とのことです。

  ① 海外で診療や教育の経験がある教員を確保
  ② 授業の多くを英語で実施
  ③ 公衆衛生に関する専門職大学院を設置


併設の大学病院では、成田空港に近い立地を生かして海外から患者を積極的に受け入れて高度医療を施す「医療ツーリズム」を行うことも想定しているそうです。


以上はニュースのまとめですが、正直に言って今回の新設学部設立の意義を理解できません。東北薬科大学のように東北地方の医師不足解消のためという大義名分はありません。


特に教育方針①②は、高度に医療技術の進んだ我が国においてどのような意義があるのか理解に苦しみます。中学生でもないのに英語で授業を行うことに何の意味があるのでしょうか?


もちろん今回の医学部新設は成田市にとっては良い話です。しかし、日本全体で考えると優秀な人材が医学部に集中するのはデメリット以外の何者でもありません。


国の競争力を向上させるるために、優秀な理系の人材を医学部以外の学部に誘導する必要があると思います。この観点からは既存医学部の定員削減を検討するべきではないでしょうか?


日本医師会は医師過剰問題を危惧して今回の医学部新設に反対していますが、私は日本の優秀な理系の人材を(単なる国の非生産部門である)医療で浪費してしまうことを憂慮します。



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