平成27年7月15日発行の日整会広報室ニュース(第102号)に興味深い記事があったので、ご紹介させていただきます。「眠っているインプラントはありませんか?」です。
広報室ニュース97号での呼びかけに応じて、2014年5月から12月までに整形外科関連のデバイスやインプラントが26施設から集まったそうです。
内訳はスクリュー7000本、エンダー釘1000本、プレート750本、キルシュナーワイヤー400本、患肢2500本、鑷子300本などの合計6000万円相当にも上ります。
これらのデバイスやインプラントは、東南アジアやアフリカの合計14カ国に寄付されるそうです。東南アジアではベトナム・ラオス・ミャンマー・スリランカ・パキスタン・ブルネイに送られました。
サイズが重要であるインプラントがどのような使われ方をするのかは分かりませんが、これらの国では庶民には高価なインプラントがなかなか手に入らないのかもしれません。
それにしても、このようなアイデアを発案して実行された三重大学国際医療支援センター長の笠井裕一先生はすごいなと思いました。
確かに私の勤める病院の手術室の倉庫にも、お蔵入りして日の目を見ることは無いであろう古いタイプのインプラントがたくさんあります。これらは、将来的に破棄される運命にあります。
しかし、(日本では)古いタイプのインプラントとは言え、世界にはそれを必要としている人がまだまだたくさん居ることを忘れてはいけないことを気付かせてくれました。
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