8月下旬から世界中の金融市場が大混乱しています。
米国利上げと中国経済失速の2大要因が原因ですが、私の中では中国経済が気がかりです。


公称の実質GDP成長率は7%ですが、固定資産投資・社会消費品小売総額・輸出伸び率などの主要経済指標は下げ止まらず、中国の成長率は既にマイナスという臆測もあります。


更に政府の景気対策にも関わらず景気が減速しており、共産党政権の神通力が剥落しつつあります。この理由は企業部門があまりに大きな債務を抱えてしまったためのようです。


2014年末の中国企業の債務残高は対GDP比で157%に達しており、日本のバブル期の水準(140%前後)を既に上回っています。


この原因はリーマンショック後に実施された4兆元(約57兆円)の景気刺激策です。企業の過剰債務によって金融緩和の効力が減殺されているのです。


経済的クラッシュを避けるために企業の過剰債務を削減するには時間をかけてバランスシート調整を進めるしかありません。日本はバブル崩壊後のバランスシート調整に10年かかりました。


中国は独裁国家なのでバランスシート調整を5年で完了するかもしれませんが、長期にわたって中国経済は苦しみ続けます。このため中国は世界経済の成長エンジンの役割を果たせません。


そして、米国の利上げも過去の状況とは異なり、史上初のゼロ金利からの利上げです。つまり、この先にある金融市場は人類未踏の領域なのです。


このような状況では、数年のうちにリーマンショックを上回る危機が発生する可能性も否定できません。私たち個人投資家はキャッシュ・ポジションを高めて危機に備える必要がありそうです。


さて、このような状況にも関わらず、私はキャッシュを浪費して産金株投資を断行しています。言っていることとやっていることが一致していませんね(笑)。


産金株に本格参戦して約1ヶ月が経過しました。8月初旬からNY市場で産金株を購入し始めて現在までに約630万円の資金を投入しました。詳細は下記のごとくです。   


     総投資金額 6,357,454円
     産金株時価 5,375,885円(2015.9.6現在)   
     評価損益  -981,569円   
     評価率    84.6%


う~ん、1ヶ月しかたっていないのに、我ながら結構ボロボロですね。順調に株価は下げており、私の精神も順調に毀損してきています(笑)。


本格参戦するまでに約100万円分のABXとNEMを所有しており、この分の評価損は約50万円です。したがって、2015年8月以降の評価損は約50万円なのですが、それでも結構キツイです。 


しかし、私の金融資産の投資戦略は超長期逆張り投資なので、勇気をもって買い下がって行こうと思います。投資に値するレベル(時価1000億円以上)の産金株は、NY市場で6銘柄のみです。


いつもどおり万遍なくターゲットの6銘柄に資金を投入していこうと思います。 しっかり数字で評価損を計算することで自分のポジションを把握すれば精神的には楽になります。


恐怖は「得たいの知れないもの」に対して湧いてくる感情なので、巨額の評価損があっても知らないことを無くすことである程度緩和することが可能です。


金融資産投資で利益を出すことは技術的には難しくないですが、精神的には苦しくて難しいモノです。この苦しみを乗り越えてこそ利益を得ることを再度自分に言い聞かせようと思います。



★★  医師のための資産形成講義  ★★


第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。


2015神戸セミナー



本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。


講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。