先日、外来をしていると乾癬の患者さんが2名連続で受診されました。
両者とも主訴は手指の痛みです。


1名の方は局所所見・画像所見とも正常だったので経過観察することにしました。しかし、もう1名の方は両手指のDIP関節が変形しています。う~ん、乾癬性関節炎なのでしょうか?


乾癬性関節炎の単純X線像で有名な所見は、pencil-in-cupとDIP関節全体のerosionです。それぞれ下の画像のような所見になります。


pencil-in-case - コピー
  pencil-in-cup


DIP erosion - コピー

                        DIP関節全体のerosion


                                         ( Radiologyから抜粋 ) 


それぞれ、通常のDIP関節の変形性関節症であるヘバーデン結節とは、随分異なる画像所見であることが一目瞭然です。ちなみに今回の方は単なるヘバーデン結節でした。


乾癬の治療の主体は皮膚科医師ですが、整形外科医としても乾癬性関節炎の存在を念頭に置いておく必要があると思います。



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