先日、とある投資クラブから講演依頼があり、資産家の方を対象とした金融資産投資の講演を行ってきました。今回は、会員限定のクローズのセミナーで一般募集はありませんでした。


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募集定員100名の前で講演しましたが、相変わらず喉が弱くて後半戦は結構大変でした。どうもセミナーの講師は私には合わないようです(笑)。


セミナー後の懇親会で、ブラジルへの投資について意見を求められました。 米国の利上げ観測や中国の景気低迷のためにブラジルなどの新興国は軒並み経済が良くないです。


このため株価や通貨もかなり売り込まれています。私自身は新興国についてあまり興味が無かったので、意見を述べるほどの知識を持ち合わせていませんでした。


そこで帰宅後にブラジルの株価指数と通貨のチャートを調べてみました。まず、代表的株式指数のボベスパ指数のETFであるEWZの15年チャートですが、下図のようにかなり下げています。



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ただし、資源安のピークであった2002年最安値の5.79まではまだ差があるようです。一方、2008年に日本でも東証にブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信(1325)が上場しています。


新興国経済の低迷で売買が膨らまずに流動性が低いことが難点ですが、NYSEまで出かけていかなくても購入できるのはありがたいです。


EWZのデータと比較すると、2002年のボベスパ指数まで下落すると29円となる計算です。そこまで下落するとは考えにくいですが、まだ投資開始するのは時期早尚である印象です。



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次にブラジルの通貨レアルの20年チャートです。レアルは1994年から導入されています。レアル円は資源安のピークとほぼ同じレベルにまで下げているようです。


これは確かに「買い」かもしれません。 問題点は、レアルを購入することは非常に難しいことです。まずFX業者でレアルを扱っているのは、2015.10.11時点でIG証券のみです。


ネット銀行のいくつかは外貨預金を扱っていますがスプレッドが大きい! 大証に上場していたレアル連動上場投信(ETF)は人気低迷のため上場廃止になっています・・・。


NYSEarcaにはBZFというETFが上場していますが、コレも流動性に難ありです。 調べたかぎりでは、レアルMMFも存在しないようです。


以上から、私の投資基準ではブラジル株式購入は時期尚早、通貨レアルには投資妙味がありそうです。しかし、残念ながら現時点ではレアルに投資する手段がほとんど無いのが現状です。


★★  医師のための資産形成講義  ★★


第88回日本整形外科学会学術総会期間中の2015年5月23日に開催した、本ブログ管理人による 「医師のための資産形成セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。


2015神戸セミナー



本セミナーは経済的自由獲得を目指す医師向けに開催しました。 資産形成マニュアル は、医師に最適化した資産形成手法だと自負していますが、文書だけでは伝わらないことも多いです。


講義内では、資産形成マニュアルにおいて文面だけでは伝えきれなかった資産形成のコツや、寝ていても定期収入をもたらしてくれる 「資産の自動運転化」 を中心に説明しています。