先日の足関節捻挫に対するU字スプリントの捕捉です。
実際にU字スプリントの作成では少し工夫が必要です。
何も考えずにU字スプリントを作成すると、ちょっと不細工なモノが出来上がってしまうのです。具体的なチェックポイントはMonthly Book Orthopaedics vol.28 No.10の169ページをご覧下さい。
ここでは、獨協医科大学越谷病院の栃木祐樹先生が記載されていることを踏まえて、私の視点からU字スプリント作製の注意点を考えてみたいと思います。
上の図はMonthly Book Orthopaedics vol.28 No.10の169ページからの転載です。栃木先生
はつま先を足台に乗せて足関節中間位に保つように指示されています。
次に助手や患者本人に両端を引っ張り上げてもらいます。当初、私は引っ張り上げる意味が分からなかったのですが、引っ張りあげていないと踵部に浮きが出来てしまうことに気付きました。
この点は橈骨遠位端骨折におけるU字スプリントとは異なるピットフォールです。しかし、基本的には簡単に作成できるので、医師・患者さんとも満足度の高い外固定方法だと思います。
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自分の巻き方は、腹臥位で膝を90度屈曲し、足関節を中間位に保つように前足部を保持してもらいながら、シーネの両端を下に引き下げながら包帯で固定します。
引っ張り上げるより、引き下げるほうが楽ですよ。