昨日、2016年最後の東京株式市場(大納会)が終了しました。1年を通じて不安定な相場展開でしたが、終わってみれば日経平均は+0.42%で、5年連続の上昇でした。


参考: 
2013年 東証大納会の雑感
2015年 金融資産投資の総括


新年明け早々から上海市場の下落に引き連れられて、東京株式市場も大きく値を下げました。世界を見渡しても好材料がほとんど無い中、日経平均は一時15000割れがありました。


6月には英国で予想外のBrexitが起こり、市場は暴落を演じました。そして極め付けは11月の米国大統領選です。まさかの暴言王・トランプ氏が米国大統領に選出されたのです。


このまま株式市場は大暴落かと思われますが、予想に反してラリーが続いています。今年ほど「専門家」と言われている人の予想が当たらなかった年は珍しいと思います。


かく言う私も、何一つとして事前予想が当たりませんでした。金融資産投資において、予想に基づいて投資することの難しさを嫌というほど思い知らされました。


しかし、予想は全て外しましたが、私の金融資産投資の成績はそれほど悪いモノではありません。まず、日本株は2015.12.30と比べて+2.3%です。ちなみに1年間の売買は”ゼロ”です。


購入時比では、J-REITは+162.3%、電力株は+48.6%です。J-REITはともかく、電力株はイマイチです。ただ、復配する電力会社が増えてきているのが救いです。


次に、今年に注力した欧州銀行株は、2016.12.30時点のUSDベースで+27.0%で、円ベースでは+45.2%でした。2016年7月16日に参戦なので約半年です。まずまずの成績ですね。


ちなみに、昨年に注力した産金株はUSDベースで+64.0%で、円ベースでは+57.1%でした。米国の金利上昇の影響でかなりヤラレてしまったようです。+400%は遠いですね(笑)。


以上、2016年の金融資産投資を振り返ってみました。まぁ、「投資」といっても眠い目をこすって欧州銀行株を数回購入しただけです。費やした時間は、研究も含めて2日程度です。


その意味では、金融資産投資はコストパフォーマンスが良好と言えます。ただし、これを資産形成のメインに据えるのは少し頼りないです。やはり、不動産が一番かなと思います。


といいつつ、この3年ほどは不動産を売却し続けているので、ポートフォリオがどんどん小さくなってきています。言動不一致とはまさにこのことですね(笑)。


何はともあれ、今年も1年お付き合いいただき、本当にありがとうございました!
来年も宜しくお願いいたします。





★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。