先日、橈骨遠位端骨折に対する掌側プレートによる関節内骨折観血的手術がありました。
橈骨遠位端の骨折が関節面から約4cm中枢にまで達していました。


橈骨遠位端関節面も激しく粉砕していました。radiocarpal joint 内に遊離している骨片があったので、手関節背側から関節内を展開して遊離骨片の摘出術も追加で施行しました。


このようになかなか大変な手術でしたが、関節面から約4cmも中枢側にまで達している骨折に対応するため、通常2~3穴の掌側プレートにも関わらず5穴を選択せざるを得ませんでした。


これだけ長いプレートを選択すると、通常の(2~3穴の)掌側プレートを選択する時とは比較にならないぐらい正確にプレートの設置位置を調整する必要がありました。


私はradial inclinationを矯正するために敢えてプレート中枢端が尺側にくるように設置しますが、2~3穴の掌側プレートと同じ感覚だと過大にradial inclinationが矯正されてしまいます。


橈骨遠位端部でのプレートの設置位置および橈骨長軸とプレート軸の設置角度ともに、かなり神経を使って調整する必要がありました。


橈骨遠位端骨折に対して、これほど長い掌側プレートを選択するケースはあまり無いと思いますが、プレート長に起因する意外なピットフォールだと感じました。



       ★★★  管理人 お勧めの医学書  ★★★

整形外科医なら誰もが所有している骨折治療のバイブルです。豊富な図や画像が提示されており、骨折手術におけるAOの考え方や基本原則を学べます。



                                             

                                  
AO法骨折治療