Medical Tribuneで興味深い記事がありました。
貧乏揺すりが命を救う、かもしれない です。




落ち着きがない,イライラしやすいなど,ネガティブなイメージを持たれやすい「貧乏ゆすり」が命を救う可能性―。英・University College LondonのGareth Hagger-Johnson氏らが,同国の37~78歳の女性1万2,778例を含む前向き観察研究の解析結果から明らかにした。


坐位時間の長さが糖尿病や心血管疾患,全死亡リスクの上昇に関連することが報告されている。これらの関連は運動レベルとは独立して見られるが,Hagger-Johnson氏らは,よりエネルギー消費が少ないばかりか,神経質さや落ち着きのなさと結びつけられやすい貧乏揺すりとの関連に着目した。  


1日当たりの平均坐位時間や貧乏揺すりの程度(1「全くしない」~10「常にする」の10のレベルで評価),運動,食事や喫煙,飲酒などの関連因子の情報が入手できた1万2,778例(37~78歳)の坐位時間,貧乏揺すりの程度と全死亡リスクの関連を解析した。  


1日の坐位時間が5時間未満の群に比べ,同時間が7時間以上,かつ貧乏揺すりをほとんどしない群(レベル1または2)では全死亡の調整後※ハザード比(AHR)は1.30(95%CI 1.02~1.66)に上昇していた。


一方,坐位時間が5~6時間,あるいは7時間以上でも貧乏ゆすりをある程度する(レベル3~4),またはかなりする(レベル5以上)群の死亡リスクは上昇しなかった。さらに1日の坐位時間が5~6時間,かつ貧乏揺すりをかなりする群の死亡リスクは有意に減少していた(AHR0.63,95%CI0.43~0.91)。  


同氏らは「貧乏揺すりが長い坐位時間に関連する全死亡リスクを減少させる可能性が示唆された」と結論。今回の調査では坐位,立位の姿勢に関係なく貧乏揺すりの程度を聞き取っていたことから,坐位での貧乏揺すりとの関連を含め,より詳しい検討が必要と述べている。
                                 




世の中には面白い着眼点の持ち主が居るものですね。そして、その着眼点から意外な結果が導き出されたことが驚きです。


最近、座りっぱなしの時間が長いほど2型糖尿病や心血管疾患の発症率が上昇して、全死亡リスクが増加することが知られるようになりました。


そして、私たちも意外と机の前で座りっぱなしの時間が長いと思います。一方、
貧乏ゆすりを2.5時間
行うことで、1時間散歩するのと同等のカロリーが消費されるそうです。


さらに貧乏ゆすりは下肢の血液のうっ滞を改善する効果も期待できます。このように考えると、貧乏ゆすりは一石二鳥の良い習慣とも考えられます。


しかし、傍から見ているとみっともないので、積極的に貧乏ゆすりをしようと思えないのが難点です。みっともないけど健康的・・・。分かっちゃいるけど、私は人前で貧乏ゆすりをしないかな。




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