両側の膝関節注射を施行する際、私は座位のままFT関節外側から関節注射します。
私は「待ち時間ゼロ」の外来を目指しているので、スピーディーさを最優先しているからです。
しかし、関節内に確実に到達させることに関しては、膝蓋上嚢から注射するよりもFT関節外側から関節注射する方がやや難しいと思います。
そして、スベニールなどの高分子タイプのヒアルロン酸製剤を23G針で注入すると、指先の感覚だけでは本当に関節内に入っているのか分からない場合があります。
私は膝蓋骨下極の部位を参考にして関節注射していますが、解剖学的には関節内に入っていると判断しても、実際には滑膜内である可能性を否定できません。
滑膜内であれば患者さんがかなり痛がるのである程度は判断できますが、高齢者ではあまり痛みを訴えないこともあり、確実な判断方法ではありません。
このようにFT関節外側から関節注射する場合、私は注射針を抜く際の音で関節内に入っていたか否かの判断を行っています。周知のように関節内は陰圧です。
このため、勢い良く注射針を引き抜くと「プスッ」という小さな音がします。この「プスッ」という小さな音が聞き取れると、注射針が関節内に入っていたことが分かります。
ちなみに、この「プスッ」という小さな音を聴取できる確率は60~70%です。残りの患者さんは聞き取れないのですが、30%の患者さんの膝関節内注射を外しているとは思っていません・・・
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