昨日は医師のキャリア革命で講演してきました。
講演後の質疑応答と、教えていただいた情報をご紹介させていただきます。



質疑応答


Q: 投資信託へのドルコスト平均法での投資の是非について

A: 
教科書的には金融資産投資のお手本とされていますが、私はコストの面から推奨しません。投資信託を購入するぐらいなら、VT(Vanguard Total World Stock ETF)の方が良いと思います。


ドルコスト平均法もいただけません。理由はこちらをご覧ください。ただし、本業が忙しいから投資に時間を割くことができないのなら、VT+ドルコスト平均法がベストだと思います。


VTをドルコスト平均法で購入する手法は、大きく勝てないですが負けにくい戦略だと思うからです。ただし、私は効率が悪いのでこの手法を採りませんが・・・




Q: 医学でも思わしくない結果となることがあるが、資産形成での失敗談などは?

A: 
講演内では成功したキレイな話がメインでしたが、実際には氷山の一角に過ぎません。そして水面下にはたくさんの失敗談があります。多くの失敗の山を乗り越えての現在です。




Q: 多岐にわたる講演でしたが、結局何から始めたら良いのか分かりません。

A:
まずはタネ銭を貯めてください。自分のできることから小さく始めるのです。少し慣れてきたら隣接領域に進出することが、成功率を上げるためには望ましいでしょう。




Q: 築古木造戸建で客付けに苦労しないのか? 

A:
もちろん、築古木造戸建でも客付けに苦労するケースは想定できますが、中古マンションに比べれば格段に客付けしやすいです。ただし、それなりに立地を吟味する必要があります。


不動産としては比較的安価な築古木造戸建を練習台にして、不動産市場が崩れれば1棟マンションに参戦すると良いでしょう。ただし、現在は不動産を購入する時期ではないと思います。




教えていただいたこと


現在ニューヨークで働いている名古屋市立大学の先生から、米国では医師がスモールビジネスを立ち上げるケースが多いことを教えていただきました。


身近な例として、レジデントが医療用ドリンクのベンチャーを立ち上げたそうです。私も自分の得意分野の隣接領域に新しいビジネスを展開する手法を採っています。


隣接領域に進出することで成功率が高まるからです。日本でも医療関係のスモールビジネスを始める医師が増えるといいですね。私も引き続きネタ探しをしていこうと思います。





★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。