小児の外傷で縫合な必要なケースでも、創が小さい場合にはステリストリップのようなテープ材で対応することが比較的多いと思います。
この場合のポイントは、いかにして創周囲を乾燥した状態でステリストリップを貼付するかですが、実はそれだけではなくステリストリップの幅にも注意する必要があります。
ステリストリップのサイズは12mm、6mm、3mm幅の3種類ですが、小児の創は小さいことが多く、思わず3mm幅のステリストリップを選択してしまいがちです。
しかし、3mm幅のステリストリップは、粘着力が弱いのでお勧めできません。翌日にガーゼ交換する際に、粘着力が弱いためすぐに剥がれてしまうことが多いです。
創が小さくても、6mm幅以上のステリストリップを選択するべきだと思います。1cmぐらいの裂創ではステリストリップで創が覆われてしまいますが、意に介する必要はありません。
特に12mmのステリストリップは強力な粘着力です。ステリストリップのみで創を治す場合には、見栄えは悪いですができるだけ幅の広いステリストリップを選択するようにしましょう。
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このブログでいつも勉強させていただいてます。過去のブログでは事故時の診断書記載方法を参考にして当院でも文言を使わせていただきました。
テープの幅で粘着力が違うとは知りませんでした。ご存知かもしれませんが小児(6歳未満)のテープ固定は創傷処理(縫合)として算定できるのでご参考まで…