「鳥無き島のコウモリ」をご存知でしょうか?
戦国時代に、土佐の長宗我部元親が一代で四国平定を成し遂げました。
長宗我部元親は四国の覇者でした。しかし、織田信長は元親を評価しておらず、慣用句の「鳥無き里のコウモリ」をもじって、「あれは鳥無き島のコウモリ」と揶揄したと伝えられています。
この言葉は、鳥(=強い大名)の居ない島(=四国)でコウモリ(=少しだけ強い長宗我部元親)が鳥になったつもりになっているという意味です。
つまり、四国平定した長宗我部元親も、中央を制した信長、中国地方の毛利輝元、東海の徳川家康、関東の北条氏政などの他地域の有力大名と比べると大したことないと言っているのです。
確かに、勃興の速さ・規模、動員兵力の大きさなど、どれをとっても本州中央の有力大名の比ではありません。しかし、四国の中では一条、十河、三好などの名門諸侯を蹴散らしています。
実は、私はコウモリ(=長宗我部元親)の生き方が好きです。どういうことかと言うと、中央のハイレベルな戦いではなく、地方のレベルの低い諸侯と戦って「地方の王者」になる生き方です。
もちろん、実際の長宗我部元親はたまたま四国に生まれて自分の境遇の中で精いっぱい生きただけです。しかし、結果的には信長ほどの能力は無いにも関わらず四国の覇者になりました。
そして、このことは実社会を生きる上で非常に含蓄に富みます。私なら、メインストリームで血で血を洗うような戦いに明け暮れるのではなく、強者の居ない環境で楽勝する方を選びます。
一例を示すと、私が所属する大学医局の教授は、リーダーとして非常に優秀な方です。新しい組織を造ったり、外部からお金を引っ張ってくる力が、医学部教授のレベルを超越しています。
他に類を見ないほどの政治力を持ち合わせているので、整形外科の領域では向かうところ敵無しの状態に見えます。まさに、医学部の中ではマキャベリズムを体現している方なのです。
しかし、一般社会に目を向けると様相が異なります。この教授が本物の政治の世界でのし上がっていけるのか? と言われると、正直ちょっと難しいと思います。
国政は言うに及ばず都議会のドンを見れば分かるように、マキャベリズムの次元が異なるからです。本物の政治の世界は、非情でハイレベルな力と力のぶつかり合いなのです。
このように、中央の強者達の中では平均的な能力であっても、地方では王者になれる可能性があります。メインストリームでの戦いは、本物の強者たちに任せておくのが吉です。
では、私たちはどうすれば良いのでしょうか? 私は、医療業界の中で戦うことをお勧めします。ただし、学術や医療技術で覇を競うのではありません。それはまさに「中央の戦い」です。
そうではなく、医師免許という高い参入障壁がある医療業界の中でビジネスを行うのです。それって、クリニック開業のことだろう? と思った、そこのアナタ!ちょっとセンス無いかもです(笑)。
確かにクリニック開業もビジネスですが、既に相当のレッドオーシャンです。ビジネスは楽に勝てるところで行うのが鉄則です。競合が多過ぎる分野は避けた方が無難でしょう。
医師×他業種や、医師×他業界などの掛け算を考えてみましょう。遠隔医療の領域で先行事例があるかもしれないので、調べてみるとおもしろいかもしれません。
他業界の強者が入って来れない領域で戦うことに集中しましょう。鳥無き島のコウモリでも、その島の中ではNo.1です。ちなみに、私はこのような楽勝できる領域を常に探しています。
どなたか、このような領域を発見したらお声掛けくださいね(笑)。
是非、一緒にビジネスや投資をしましょう!
ポイント
- 中央の強者達の中では平均的な能力であっても、地方では王者になれる可能性があります
- 他業界の強者が入って来れない領域で戦うことに集中しましょう
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