私は、いつも ” 勤務医最高!" と思っています。
しかし、意外にも私は将来的にクリニックを所有したいと考えています。
「クリニックを開業する」ではなく、「クリニックを所有する」というところがミソです。クリニックを所有したい理由はいくつかありますが、その主なものは下記の3つです。
- 持分なし医療法人を利用した相続対策
- ビジネス・ポートフォリオの幅を広げるため
- 収益不動産としてのクリニック
結構ドン引きされそうな理由かもしれませんね(笑)。もちろん、地域への貢献なども理由として挙げられるでしょうが、先端機器を利用できる勤務医として働いているので説得力に欠けます。
やはり、クリニックを所有するからには経済的なメリットを語らないのは片手落ちではないでしょうか。しかし、上記のような考え方をしている医師は、あまり居ないのではないかと思います。
まず①ですが、持分なし医療法人は、公益財団法人ほどではないものの、一般社団法人や一般財団法人より設立が難しいです。何といっても「医師」でなければ設立できませんから。
現時点で最強の相続税対策は持分の無い一般社団法人ですが、富裕層が猫も杓子も一般社団法人に群がっているため、将来的には税法の抜け道が塞がれることは必至でしょう。
しかし、医療法人や公益財団法人は規制の網がら逃れる可能性があります。何故なら誰でも設立できる一般社団法人と異なり、設立のハードルが比較的高いからです。
このため、現在勤務医であっても、子供が医学部合格に成功すれば、相続対策の一環で持分なし医療法人を買収することを検討してみると面白いかもしれません。
②に関しては、鳥なき島のコウモリの話に通じます。参入障壁の高い業界はそれだけで魅力的です。参入障壁の無い海千山千の猛者が跋扈する業界で勝ち残るのはかなりしんどいです。
私のビジネスは、不動産賃貸業、旅館業、空室対策支援事業などですが、前2者は競争相手の(経営的な)レベルがさほど高くない人が多い業界なのでオペレーションが楽です。
これらに、参入障壁の高いクリニック経営を加えれば、ビジネス・ポートフォリオの幅が広がります。ただし、後述のクリニック買収価格の相場を考えると、高利回りとは言い難いです。
③に関しては、好立地にあるクリニックは収益不動産としても魅力的です。クリニックからの収益を基に銀行融資をひくことが可能なので、普段手が出せない地価の物件でも購入可能です。
好立地のクリニックは集患に有利なので、クリニックの収益性にも資することになります。やはり、クリニックの成功では、立地が最優先される要因だと思います。
では、一般的にクリニックのM&A(継承)では、どの程度の価格で取引されているのでしょうか?相対取引で個別性も高いことから一概には言えませんが、概ね下記が相場のようです。
クリニックの売買価格 = 不動産価格+設備資産価格+のれん代
のれん代は、医業収益(レセプト)の3ヵ月分と言われています。医業収益経常利益率は概ね25%程度なので、レセプト3ヵ月分(3/12)は、クリニックが1年間に稼ぎ出す利益に相当します。
例えば、医業収益1億円のクリニック(テナント物件)では、約2500万円の利益となります。ここから院長に給与を2000万円支払うと手元には500万円残ります。
レセプト3ヵ月の2500万円で購入できれば、利回りは500万円÷2500万円=20%です。自分がクリニックで働くのなら利回り100%ですが、人を雇うと20%なので高利回りとは言い難いです・・・
ここまで書いてクリニックのM&Aに対する熱が少し冷めてしまいましたが、好立地のクリニックを購入できるチャンスがあれば、チャレンジしたいと思います。
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