ザイアンスの法則をご存知でしょうか?
接する回数が増えるほど好意度が高まる効果のことで「単純接触効果」 とも言います。


私が勤務する病院では、毎月患者さんへのアンケート結果が集計されます。その一部としてコメントも公表されるのですが、毎月読んでいると興味深いことに気付きました。


そのアンケートで評価の高い医師は、だいたい毎月決まっています。そして比較的頻回に「朝夕2回の回診が嬉しかった」というコメントが多いです。


もちろん高評価の要因は医師としての技量に因るところも多いのでしょうが、コメントを見る限りでは患者さんへの接触回数の多さが如実に医師への好感度アップに貢献しているようです。


調べてみると、恋愛でも入り口の段階ではザイアンスの法則は効果があるそうです。ただし、「好き嫌い」の感情が生まれる前の段階のみであり、度が過ぎるとストーカーなのでご注意を(笑)


なるほど、患者さんからの好感度アップには接触回数を増やす方法が有効なことは分かりました。しかし、これを実践することはかなり難しいことに気付きました。


例えば、私は現時点で16名の入院患者さんを抱えているのですが、毎日1回の回診に費やす時間は最速で約1時間です。これを2回に増やすと単純に2時間となります・・・


毎日実践することは、私には難しそうです。もう少し違う方法で患者さんとの接触回数を増やして好感度アップする方法を模索しようと思います。





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