先日、鏡視下前十字靱帯再建術がありました。
消毒してシーツを掛けて、関節鏡のホワイトバランスを取ろうとして異変に気付きました。


なんと、光源装置が点灯しないのです。。。接続の問題ではなく、本体は非常灯しか点灯しません。非常灯は非常に暗いため、とてもじゃないですが手術を行うことはできそうにありません。


う~ん、どうしよう。とりあえず、院内の腹腔鏡・気管支鏡・膀胱鏡の光源装置を試してみましたが、どれも接続が合わないようです。代替機もいきなりは手配が難しいとのことでした。


ダメ元で光源装置のハロゲンランプを交換してもらうことにしましたが、業者さんが到着するのは2時間後とのことでした。私は、このような手術機器のトラブルにときどき遭遇します。


前回はHoffa骨折で大腿骨後顆にAcutrak 2のガイドピンを刺入しようとした際に、いきなりブラックアウトしました。新しいイメージを購入して366日目(!)の出来事です。


Hoffa骨折は不安定なので、術中レントゲンを頻回に撮影するような選択枝はありません。自分の記憶を頼りに、ブラインドでAcutrak 2を挿入せざるを得ませんでした。



この悪夢のような出来事に比べれば、今回の関節鏡の光源装置の故障などかわいいものです。そして、手術機器が故障した際には、退路を確保することが最も重要です。


下手に動かず、できるだけ冷静になって手を止めます。完全なバックアップ体制を確保できるまでは、できるだけ先に進まないことが重要です。


結局、ハロゲンランプ交換でその場を凌ぐことができました。手術が無事終了すると、スタッフから「ツイてないですね」と言われました。しかし、私は「非常にラッキーだった」と思っています。


何故なら術中にいきなり故障すると、患者さんのリスクが極度に増大するからです。今回は執刀開始していなかったのが幸いでした。ツキは我にあり、ですね(笑)




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