4月は異動の季節です。今季もコメディカルさん達の送別会に何度か参加しました。私たち医師のキャリアスパンと比べると、コメディカルのキャリアスパンは短い傾向にあります。


ついこないだまで新人だと思っていた彼らが、中堅のベテラン看護師や事務になって病院を去っていくを見ると感慨深いものがあります。たった数年間ですが、変化が著しいのです。


それと比べると、自分は何と進歩が無いことか・・・。仕事内容・生活環境にほとんど変化が無かったことに愕然とします。


そしてこのことは私だけではなく、多くの医師に当てはまるのではないでしょうか? 医師は専門を極める「求道的」な姿勢があるため、外観上の変化が乏しくなるのかもしれません。


更に、医師としての仕事の性質だけではなく、医師になるまでの過程が、外観上の変化を小さくする原因のひとつとなっているのかもしれません。


全国にあるほとんどの医学部は、東京大学理科Ⅱ類を上回る難易度です。同年代の最上位層でなければ、最難関の医学部入試を突破することができません。


このような難関を突破するためには、かなりの時間をかけて計画的に学習する必要があります。飛び抜けた才能の持ち主か、「計画性のある」人がセレクトされます。


そして、いわゆるメインストリームを歩んできた人が多く、常に自分が中心に居ることが普通です。必然的に「計画性があって王道を歩む」メンタリティの持ち主が多数を占めます。


このような人達は、社会人になってもメインストリームでの競争を続けがちです。しかし、世の中はピラミッド構造のため、最後まで勝ち抜いて勝者になるのは、ごく一部の人だけです。


その他大多数の医師は、いずれかの時期に競争から脱落することになります。私は、その時こそが「目が覚める瞬間」だと考えています。


今までやってきたことは、本当に自分がしたかったことなのか? そうであれば幸せなことですが、深く考えずに競争の中に身を置いていただけの人も居るかもしれません。


そして「目が覚める瞬間」は、30歳台半ば~40歳台にかけて訪れる人が多いです。その時になって後悔しないように、あらかじめ医師人生の目標を考えておくとよいかもしれません。


ちなみに私は、卒後7~8年目で目が覚めました。大学の同級生たちが、ちらほらと医局を辞め始めた時期に重なります。そして卒後20年経過した現在では、ほとんど誰も残っていません。


目が覚めたのが早かった割に、何故か最後まで医局に残っています。開業しなかったのは、患者さんに育てられて高めた医療技術を還元できるのは、卒後10年以降だと思ったからです。


もちろん、開業を否定するわけではありませんが、特に外科系や循環器内科・消化器内科等の手技系の科では、何に重きを置いた医師になるのかを考えておいて損はないでしょう。


ちなみに、私は卒後10~20年の時期に、手術等を通じて充分恩返しはしたと思っているので、卒後20年目以降はそろそろ自由にしてもいいのかなと思っています。。。





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