電力株が復配しています。私は2012年の電力危機の際に、当時のフリーキャッシュフローのかなりの部分を割いて、暴落する電力株に買い向かいました。


2013年10月には取得価格の2倍にまで株価が上昇しましたが、この時点では復配の兆しは全くありませんでした。しかし、2016年から、続々と復配&増配が始まりました。

  • 東京電力      0円 /    0%
  • 中部電力    30円 / 2.97%
  • 関西電力    25円 / 2.89%
  • 中国電力    50円 / 5.08%
  • 北陸電力    35円 / 3.98%
  • 東北電力    35円 / 6.47%
  • 四国電力    20円 / 1.95%
  • 九州電力    15円 / 1.87%
  • 北海道電力    5円 / 0.80%
  • 電源開発    70円 / 3.99%


上記は私が所有する電力株の2017年3月期の配当状況、および購入株価に対する配当利回りです。トータルでの配当利回りは2.91%です。


さすがに、生活できる金額の配当ではありませんが、2012年当初の配当利回りがほぼゼロであったことを考えると、道半ばとは言え、かなり復配されているなという認識です。


原子力発電比率の高い北海道電力・関西電力・九州電力の3社の暴落度合いが凄まじかったので、特にこの3社の比率を高めて、私はいつもの集中投資を敢行しました。


株価的にはとっくにリバウンドしているのですが、復配速度はかなり緩やかです。しかし、ここにきて関西電力を筆頭に増配幅が大きくなりました。


九州電力と北海道電力は、ようやく出血が止まった段階ですが、今後の増配に期待しています。最終的に、2011年の震災前レベルまで増配すると各電力株の利回りは6%になる予定です。


安定的なこれらの銘柄群でこの利回りを確保できれば、なかなか美味しい話だと思います。もちろん、このようなチャンスの窓が開くことはめったにありません。


しかし、ストック型銘柄が何らかの理由で暴落した際には、業界全体が消える可能性が無い限り、思い切って踏み込んでみるのもひとつの手だと思います。


そうは言っても、実際に2012年の状況で電力株に資金を投入することは、かなりの覚悟と勇気が必要でした。しかし5年の歳月を経て、少しずつですが果実を得始めています。


このような投資手法は、世間一般で行われている投資法とは似ても似つかない手法で、実践している人は皆無に近いと思います。


しかし、2013年10月6日のブログの最後に書いているように、私は2012年当時から復配後の電力株ATM化を目的に、捨て値で投げ売りされていた電力株を大量に拾い続けました。


そして、2012年に拾い集めた電力株を、単に証券会社に眠らせているわけではありません。電力株を「有価証券担保」にして、旧帝国大学附属病院前のコインパーキングを購入しました。


有価証券担保の掛目は時価の60%ですが、株価が大幅に上昇しているため、担保余力も増大しています。つまり、①大きな含み益 ②銀行融資の担保 ③配当 の3度おいしいのです。


5年前の自分の投資行為が実を結びつつあるのを見るのは、なかなか感慨深いものがあります。まぁ、普通に考えるとちょっと常軌を逸した時間感覚なのでしょうが・・・





★★  医師のための金融資産形成術  ★★


資産家および医師を対象として、2015年10月に開催した本ブログ管理人による 「金融資産形成術セミナー」 の動画、および講演で使用したスライドです。



NY夜景

      



勤務医・開業医の種類に関わらず、医師が資産形成する際には下記の3つを組み合わせることで効率良く資産形成することができます。


1. 医師免許をベースにした人的資産からのキャッシュフロー
2. 不動産からのキャッシュフロー
3. 金融資産投資の技術


①②で得られる安定したキャッシュフローを元手にして、③の金融資産投資技術を用いて資産形成するのです。しかし、多忙な医師が金融資産投資で結果を出すのは難しいのが現実です。


一方、金融資産投資は買値で投資収益性が決まります。 ”多忙な医師がいかにして金融資産を安く買うか?” という命題を解決するため、私は超長期逆張り投資戦略を選択しています。 


今回の「金融資産投資術セミナー」は、資産形成マニュアルで提示した資産形成手法における金融資産投資の各論です。築古木造戸建投資は「守」、金融資産投資は「攻」という位置づけです。


築古木造戸建投資の「守」 と 金融資産投資の「攻」の組み合わせが、安定的な所得のある医師の資産形成における有力な選択肢のひとつと考えています。