先日、久しぶりに不動産の勉強会に参加しました。地方・郊外立地としては最後の1棟を売却して、早1年です。心理的ストレスから解放されたので、必然的に興味を失くしています。


数棟の物件を5~10年のスパンで売却まで一巡した結果、利確した手残り金額は勤務医として生涯得るであろう可処分所得を上回りました。私の中では不動産は、閑散期入りしています。


物件価格が高騰していることもあり、不動産の新規購入に対する情熱は冷め冷めです。このため、今年になってまともに出席した不動産の勉強会は今回が初めてでした。


セミナー内容は、ベテラン大家さんと司法書士の先生の2本立てでしたが、特に目新しい話題はありませんでした。医学界と異なり、不動産業界はほとんど進歩が無いのです。


一度トップレベルの知識と経験を身に着けると、特に努力しなくても現状維持できるところが不動産投資の素晴らしい点です。あっという間に陳腐化する医学界とは全く異なります。


これだけなら大家仲間と久しぶりに楽しく語らう会に過ぎませんでしたが、久しぶりに新しい刺激をいただきました。懇親会の席で、メンターのひとりと話をしたのです。


この方は、不動産だけでなく金融資産投資にも精通しており、タイプとしては私と同じ総合的な投資家です。そして私の知る限りでは、その実力が私よりも上である唯一の人物です。


テクニカルな雑談を少しした後に、近況をお伺いして驚きました。純資産金額が、私の2倍近くにまで膨れ上がっていたのです。正直言って、かなり水をあけられた感がありました。


「最近は儲け話が向こうから勝手にやってくるよ~」とおっしゃられていました。特に嫌味で言っているわけではなく、客観的に見てもその通りだと思いました。


そして「勝手に儲け話がやってくる」ことは、この方に資産があることだけが理由ではありません。常に情報発信して「人脈のハブ」になっていることが、この方の強みなのです。


意識的に、自分を「人脈のハブ」にしているところが凄いんですね。具体的には、この方は勉強会を主催しています。そして私もやり方は違いますが、同じ方針で物事に取り組んでいます。


つまり、「人脈のハブ」となることを目的に、各種活動に精を出しているのです。ブログ運営・著書出版・セミナー開催も、究極の目的は「人脈のハブ」になることです。


実際に、これらの活動を通じて、本当にいろいろな所からお声掛けいただいています。例えば、今秋から某メディアで医師の資産形成に関する連載開始が決まりました。


そこから更に人脈が広がることを期待しています。そして、メンターほどではないものの、これらの活動を通じて「勝手に儲け話がやってくる」状況になりつつあります。


「勝手に儲け話がやってくる」状況は、相手にとってもメリットがあるから話がもたらされる点が重要です。つまり、お互い Win-Win の関係になれるのです。


そして、「勝手に儲け話がやってくる」人の周囲には、自然発生的にコミュニティーが形成されます。コミュニティーが形成されると、そこに属する皆がハッピーになります。


どうでしょう、理想的な状況だと思いませんか? 自分が人脈のハブになると、他からもたらされる「儲け話」が集中するため、好循環が発生します。


このようなエコシステムが構築されると、そこからビジネスや投資を共同で行うというチャンスがどんどん広がります。この状態こそ、私が目指している理想形なのです。


もちろん、このような状況に至ることはなかなか容易でありません。最も簡単で参入障壁が低いのはブログなのでしょうが、毎日続けるのは並大抵ではできません。


単にブログを続けるだけでは直接的な実入りが少ないのでモチベーションを維持できませんが、ある一線を越えると「人脈のハブ」効果で、乗数的に成果が出始めます。


その状況に至るとしめたものです。ほとんどの人はそこに至るまでに挫折してしまいますが、やり遂げることで道が開ける可能性が徐々に大きくなります。


気の遠くなるような話かもしれませんが、「人脈のハブ」を目指してブログを始めてみるのも一法かもしれませんね。





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